『Five Stars・アメリカ世界遺産5つの謎』制作スタッフの日替わりブログ

Traveler’s High[トラベラーズ・ハイ]

KITAどののお召しなった白衣の由来
今週の土曜日は
毎度、金子でございます。
私は今回のゲームでは役者としての出番がなく、残念ながらアメリカには行けなかったというお話は何度か書かせていただきました。でもその代わり舞台裏では黒子として、あまたの作業をこなして参りました。それもなかなか興味深く、やりがいのある仕事でありました。
そして、その黒子仕事のひとつが、KITAどのがアメリカでお召しになった白衣の調達でございます。

ただしプロデューサーより「白衣を探してきて」と依頼されたのが、皆様がアメリカに出発する前日の午後5時。こんな時間から白衣を探すなんて、ホワイトサンズの中で白クマを探すようなもの!?(ホワイトサンズに関してはダイスケくんの項参照)
なんでも予定していたストックの白衣が倉庫の中から見つからず、急いで買わなければならなくなったということでした。

私はさっそく白衣専門店、新宿にある「三光白衣」に出かけました。以前、「LADYWB 病院殺人事件」のゲームをつくるときに、ここで白衣を調達したことを覚えていたからです。ところが今回は……。見事に空振り。ここならあるだろうと思ったら、あるのは板前さんやコックさんが着るようなものばかり。また、“ケーシータイプ”といって、漫談のケーシー高峰が着ているような、首周りがハイネックの、大学病院の医局員か歯医者さんが着るような、丈の短いものばかりでした。

そう、私たちが医師をイメージするときの、丈の長い白衣は置いてなかったのです。
私は真っ青になりました。きょうは土曜日、撮影隊の出発は明日の日曜日……。今からどうひっくり返ったって、白衣を探せそうにありません。

悩んだ私は必死に考えを巡らせました。すでに時間は夜の7時過ぎ。どうしよう、知り合いの医者を当たってみようか……。

ふとそのとき、私の頭の中にあるメロディーが浮かびました。
ドンドンドン・ドーンキー♪ 
もしかしたら、あそこならあるのでは? しかも24時間営業。
さっそく駆けつけてみると……本当にありました。
狂喜乱舞したのは、言うまでもありません。

KITAどのがお召しになった白衣、あれはそんな経緯で見つけたもので、私の血と汗と涙の賜物なのでした。
無事イエローストーンの撮影が終わり、撮影された写真を見てみると、どれもこれも素晴らしい出来上がり。特にKITAどのの白衣が輝いて見えたのは、私の思い入れが強いからでございましょう。本当にお似合いでした。

イエローストーンの集合写真

イエローストーンで撮影の合間のスナップ。左からドクター役のKITAさん、エピソード3の主人公Juさん、学生役のナナちゃん、「世界遺産研究所」所長役のタケシさん、LADYWEB編集長であり写真家の奈々子先生、そして「世界遺産研究所」のスポンサー、マダム・ソフィア役の真美子さん。いずれもひとクセもふたクセもありそうなメンバーです。その中でもKITAさんの白衣がひときわ輝いて……いや、ひときわ“浮いてる”が正しい表現でしょうか。イエローストーン国立公園では、まず見られない衣装です。



| 撮影ウラ話 | 01:54 AM | comments (2) | trackback (0) |
ゲームに協力してくれたホテル
今週の土曜日は
私はもういい歳をしたじじいなので、できれば年のうち半分は仕事、
残りの半分はまったり海外で暮らしたいなあと思っています。
で、その際、条件がふたつあります。ひとつはネコが近くにいること。
飼い猫でもノラでもかまいませんが、短毛種(できればアメリカンショートヘア)
のネコがうろうろしている場所であること。
もうひとつはカジノが近くにあること。
作家の浅田次郎氏はヘタなくせにカジノが大好きという好々爺ですが、
彼は負けるべくして負けています(幻冬舎文庫『カッシーノ!』参照)。
その点、同じ好々爺でも私は勝つべくして勝っています。

必勝法など詳細は省きますが興味のある方は金子までご連絡ください。

さて、ある日のこと。
私がゲームの校閲作業(先週号の私のプログ参照)をしていると、
芥プロデューサーがポイッと丸めた紙を私の前に放り投げてきました。
「デートのお誘いかしらん?」とおそるおそるその紙を広げてみると、
「アリゾナ州の州都、フェニックスにカジノ付きの素敵なホテルがあるので
行ってみたら」と書いてありました。
ちなみにそのホテルは、今回のゲームに撮影協力をしてくれたのだそうです。
しかもスタッフの宿泊まで面倒をみてくれたとか……。

以下は、芥プロデューサーから借りた、カジノの写真です。
隠し撮りなのでブレておりますが、雰囲気は伝わりますよね。

カジノの写真です

フェニックスは数年前に訪れけど、アリゾナ州ってカジノは御法度のはず。
そんないいところがあるならぜひ行かねばなりません。
ところでプロデューサー、そのホテルにはネコはいますかね、ネコは?



| 撮影ウラ話 | 11:59 AM | comments (0) | trackback (0) |
ゲーム制作には地味〜な仕事もあるのです
今週の土曜日は
いよいよ今日からEpisode0「アメリカでレンタカーデビュー」がスタートしました。
世界遺産を巡る旅には車は不可欠。でもナナは運転免許は持っているけれど、アメリカでの運転経験はゼロ。もちろんレンタカーを借りたこともない。Episode0は、ユタ州ソルトレイクシティの空港でレンタカーを借り、ある目的地までいかなければなりません。行く先々でハイウェイパトロールの警官が待ち構えてナナを窮地に……。
あとは実際にゲームを楽しんでください。素敵な景品も当たります。

ところで、私の本業はライターつまりモノ書きですが、そのかたわら校閲(こうえつ、別名アカ入れ)の仕事もします。
私は今回のゲームでは、校閲を担当しています。校閲……つまり、漢字の間違いやら言い回しやら、人のあら探しをするような、地味〜な仕事ですね。
校閲をしながら、Episode0「アメリカでレンタカーデビュー」をひと足先にプレイさせてもらいましたが、いやーおもしろいですねー。重ね重ね、このゲームにキャラクターとして出演できなかったことが、本当に残念です。

なぜ私が校閲を担当しているのですって? 理由は、他の人よりほんの少し漢字を知っていて、他の人よりほんの少し知識が豊富で、他の人よりほんの少し男前で、他の人よりほんの少し金持ちで、他の人よりほんの少しアメリカを知っていて……って、ここまで読んだあなた、いま腹を立ててるでしょ。だって事実なんだからしょーがないじゃん。
ははは。捏造の金子でした。
(ちなみに、【捏造】は、ねつぞうと読みます)

仕事してます

11月もなかばのある日。校閲作業をする私の写真です。



| 制作ウラ(?)話 | 12:00 AM | comments (0) | trackback (1) |
ミシュランは「盛りつけ」は評価しないのか?
今週の土曜日は
ミシュランのレストラン格付けガイドで、東京は3つ星の店が8つもあったそうですが、「盛りつけのいい店」なら、アメリカは間違いなく3つ星の店だらけになるはずです。
ハンバーガーやステーキはもちろん、アメリカの日本料理も「特盛り」「大盛り」が普通です。特に印象に残っているのは、ユタ州・ソルトレイクシティの確か『キョウト』という日本料理屋だと思いますが、そこで注文した天ぷらうどんがすごかった。
その量といったらハンパじゃありません。
まずドンブリがでかい。直径30センチはありそうなドでかい器にうどんがドーン。汁がドーン。おまけに天ぷらがドーン。いやー、すごかった。ふだんから小食の私は当然、全部食べることができず、板さんには申し訳ないがギブアップしてしまいました。


アメリカサイズ・でっかい天ぷらうどん

ソルトレイクシティの日本料理屋でオーダーした、アメリカサイズの天ぷらうどんです。比較するものがないのでわかりにくいのですが、うどんの量は日本の2倍はありました。ねこ

| 以上、現場からでした! | 12:35 AM | comments (0) | trackback (0) |
今だから言える、私の恐怖体験
今週の土曜日は
毎週土曜日は金子保知さんの日ですが、今日は特別企画として、今回のゲームでは、「神様役」で出演している私、平井杉夫がお届けします。
私の役柄は、ネイティブアメリカンの「神様」と、日本の古代神話に出てくる「神様」が合体したようなものです。「神様」ですから、他のキャラクターのようにちょくちょくは出てきませんが、ここぞと思う場面では必ず登場してきます。
どんなシーンかは追ってご報告します。

ところで、私の役どころは神聖な神様なので、衣装を何にするかで私は悩んでいたのですが、プロデューサーは「ネイティブアメリカンの神様なので裸でやってほしい」と、本気で言うのです。小島よしおやたむけんじゃあるまいし、私はハダカ芸人じゃねー、神様だ! 当然、抵抗しました。
一時は私の抵抗にプロデューサーは代役も考えたほど、「神様は裸で」と、こだわっていたようです。それが証拠に、先日行われたゲームの記者会見の席上でも「神様には本当は裸で出演してほしかった」と未練がましく言っておりました。

ダイちゃん、KITAさん、そして浴衣の金子さん。
みなさんは、まだちゃんとした衣装があるだけ幸せです。
私なんか危うく1年間裸をさらすかもしれなかったんですから……。


遠くにいるのが私です

エピソード2:ニューメキシコ編、ホワイトサンズでのクライマックスシーン。砂に埋められたダイちゃんを愛でる、ゴブリン・ジェフ(いたずら好きの小悪魔)。遠〜くの丘の上にいるのが私です。 Photo by Nanako Nishiyama



| 撮影ウラ話 | 11:04 AM | comments (1) | trackback (0) |
モニュメントバレーにいちばん似合う動物
今週の土曜日は
みなさん動物ネタで盛り上がっていますが、私だって動物ネタなら負けません。ただし、ほとんどネコに関するネタばかりですが……。

私はアメリカにはもう何回も行っていますが、いつも思うのは、イヌはしょっちゅう見かけるけど、ネコにはなかなか出会えない、ということです。
ノラなのか飼い犬なのかわかりませんが、ロサンゼルスのような大都会でも大きなイヌがノッシノッシと歩いていてビックリします。まー、人を襲うようなことはないんでしょうが。その点、ネコはほとんど見かけません。アメリカ人はネコが嫌いなのかというと、そういうこともなさそうです。

不思議に思って、聞いてみたら、ほとんどの家では飼いネコを外に出さないんだそうです。へたに外に出してどこの馬の骨とも知れないネコの母親(父親)になられては困るし、変な病気をもらってこられちゃうのも困る。そういうわけでアメリカのネコはほとんど外では見かけないし、日本のようにノラもいないようです。

さて、今度のゲームのシーンにも出てくる、アリゾナ州のモニュメントバレー。アメリカの原風景と言われ、西部劇の舞台としてもおなじみの、あの場所です。みなさんご存知ですよね?
だいぶ古い話になりますが、芥プロデューサーが、私と杉夫ちゃん(今回のゲームではネイティブアメリカンの神様役)に、こんな質問をしてきたのです。

「ねえ、モニュメントバレーにいちばん似合う動物って何だと思う?」

いつも真面目な杉夫ちゃんはこの問いに対して、「コンドルかな? それともバファロー? いや、馬だな」……などと、真剣に答えておりました。

私は、動物……というと、ネコしか頭に思い浮かびません。
ですので、迷わず「ネコ」と答えました。
そうしたら、芥プロデューサーがニヤリと笑って見せてくれたのが、次の写真です。

モニュメントバレーにいちばん似合う動物

この写真を見たあとの杉夫ちゃんの反応を、皆さんにお見せしたかったです。
最初は絶句、次にフリーズ。やがて、ベランダに出て「ネコはないだろ、ネコは……。モニュメントバレーに最も似合わないじゃないか」などと、ブチブチとつぶやいておりました。

撮影は、もちろん西山奈々子大先生。これほどモニュメントバレーに似合う動物を、しかもアメリカではその姿を見ることさえレアな動物を、このような背景でちゃんと撮ってくるなんて、凄い腕です。私はこの写真によって、改めて奈々子先生に対する尊敬の念を深くしたのでした。


| 制作ウラ(?)話 | 02:15 AM | comments (1) | trackback (0) |
あこがれの場所は、みんなの足跡だらけ
今週の土曜日は
今回のゲームに参加こそできなかったけど、私は実は撮影された地域に詳しい。
それは、アメリカ西部5州政府観光局で発行している『W’est』という雑誌の編集に、携わっているからだ。

この『W’est』には、今回撮影された地域の情報が、網羅されている。
編集の仕事をしながら、「行きて〜」とつぶやくこともしばしば。
中でも、いちばん興味深いもののひとつが、
ニューメキシコ州にあるホワイトサンズ国立モニュメントだ。

これまで4回もホワイトサンズに出かけたという芥プロデューサーは、
「もう暑いのなんの。照り返しが強すぎて、カメラの自動のピント調節が合わないし」という。
「ニューメキシコ編」で、ホワイトサンズの砂に埋められたダイスケは、
「早朝の砂は零下。超冷たくて死ぬかと思った」という。
ゲームの構成・制作担当のIssyは、今の奥さんと結ばれたきっかけは、
3年前にオフで行った、ホワイトサンズへの旅だったという。
ネイティブアメリカンの神様の役を演じた杉夫くんは、
「まさしく神の住む所だね。イメージ以上の場所だった」という。

なんだ、なんだ、私以外はみんな行ってるんじゃないか。



Whitesands Natinal Monument

360度目の前に広がる一面の白い砂。。。ここを浴衣で歩くのが、私の夢だ。


| 撮影ウラ話 | 02:39 AM | comments (0) | trackback (0) |

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