『Five Stars・アメリカ世界遺産5つの謎』制作スタッフの日替わりブログ

Traveler’s High[トラベラーズ・ハイ]

札束をつくるのは大変でした
今週の日曜日は
『Five Stars・世界遺産5つの謎』エピソード1のスタートが刻一刻と近づき、スペースシャトルの発射を待つNASAの長官のような気分の芥です。
さて、木曜日の本欄でKITAさんが札束のことを書いておりましたが、この札束にはとても苦労させられました。というのも、1万円札1枚1枚はほとんど厚みはありませんが、100 枚つまり100 万円の札束となると厚さは1cmほどですが、厚みの部分にやや黄色味がかった色がつきます。

これが問題で、新聞紙などではまったく質感が違います。よくテレビドラマなどで、誘拐犯に渡す身代金の代わりに新聞紙を札の大きさに切ったものを渡すシーンがありますが、新聞紙でつくった札束はすぐに見破られてしまいます。
日本の札は世界でもトップクラスの技術と特殊な和紙を使ってつくっているので、そう簡単には同じようなものはつくれないのです。

今回、いろいろな紙を使って札束をつくる実験をしたのですが、どんな紙もダメ。神様役の平井杉夫さんが足を棒にして探してきたのが、今回使用した札束用紙です。
ただそれでも本物のお札とは厚さが異なり、銀行員などの実際お金を扱っている人が見たら、たちまち見破られてしまうと思います。
やはり、簡単には偽造などできないようになっているのですね。

また、この札束をこしらえる際に大変だったのは、この厚みの紙を同じ大きさにカットすること。束ねてカットすると上と下ではサイズが違ってしまうし、力加減が悪いときれいにカットできず、ケバだってしまうのです。印刷所にあるような大型の裁断機でもあれば別ですが、本来うちの会社はWEBや雑誌の制作プロダクション。そんなものがあるはずもなく、ひとつひとつカッターで切ることになるのです。
本当は本物の札束を用意できたら、いちばんよかったんでしょうけど……。

たかが小道具でも、制作過程でいろいろ学ぶことがありますね。

本物だったらどれだけいいか……
Photo by Nanako Nishiyama


| 撮影ウラ話 | 03:20 AM | comments (0) | trackback (0) |

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