赤い山



アリゾナ州にあるフラッグスタッフ(Flagstaff)から州道179号を
南下していくと、乾燥したアメリカの砂漠の風景とはうって変わり、
背の高い針葉樹が生い茂る、山間に出る。
森林の隙間に大きな岩が見え隠れする、曲がりくねった山道を
しばらく走ると、小川のせせらぎが、道に沿って流れる
なんとも言えない、穏やかな美しい景色に変わっていく。

さらに車を走らせると、今度は突然、真っ赤な山々が現れ、
このドラマチックな景色に、私はおもわず感嘆の声をあげてしまった。

ここがセドナ。「ボルテックス」という磁気エネルギーにより癒され、
精神エネルギーを高める場所として、今とても脚光を浴びているエリアだ。

*Sedona,Arizon

| Photo | 09:30 AM | comments (0) | trackback (0) |
夫婦



女友達数人と、久しぶりに皆でおいしいランチと食べようと、
出かけることになった。
ワイワイと、話に花を咲かせながら歩いていた私達の中のひとりが、
突然「あっ、いいね、あの光景」とつぶやいた。

いつの間にか、私達の前を、老夫婦が手をつなぎながら、てくてく歩いていたのだ。
しかもご主人は奥さんの手提げ袋を持ってあげていた。

そこにいた友達は全員シングルで、「いいなー」「かわいいー」「いくつくらい
なんだろうあの夫婦」「珍しいよね」などと口々に色々な感想をのべた。

シングル女性は(たぶん多くが)こういう光景に憧れるものだと思う。
正直、私もうらやましいと思いながら、その後ろ姿の写真を撮らせてもらった。

数日後、なにげなく写真を見返してはたと気がついた。
写真は正直だ。男性の背筋の伸び方、これは間違いなく、息子とそのおかあさんだ。

「なーんだ、そうだよなー、日本人でこの年齢になっても、堂々と手をつないで
歩く夫婦なんて、そうそういるもんじゃないもんなー」とひとりで納得してしまった。

証明はできないので、もちろん私の間違えということもありうる。そうだったら
いいなとおもうけど、どう思います?

*日本


| Photo | 10:00 AM | comments (2) | trackback (0) |
コメント一覧
Puppy | URL | 2005年12月16日 10:24 AM | hLBAwB/. |
なな号 | URL | 2005年12月18日 09:44 AM | p2REX81Y |
アースシップ



ここはアメリカのニューメキシコ州にあるタオス。
セージブッシュという低木の広がるの砂漠に、ぽつんぽつんとユニークなデザインの
「アースシップ」という家がたっているのが見える。
その名前の通り、大地に浮かぶ船のようで、どんなアーティストが建てた家なのかと、
とても興味ををそそる造形をしている。

実はこの「アースシップ」、マイケル・レイノルズという建築家が
28年以上前から、調査と研究を重ねて考え出した、究極のエコハウスなのだ。
派手に取り上げられるわけではないが、何年も前から全世界で注目を浴びている。
世界の人達の、エコ・ライフスタイルに関する、意識の高さの現れだと思う。

私も偉そうなことは言えないが、アースシップを訪れ、マイケル・レイノルズの
話と行動を直に見聞きした今、彼の目指すものはしっかり私の心に焼き付いた。

*Taos, New Mexico

| Photo | 10:00 AM | comments (0) | trackback (0) |
タイムスリップ



こういう景色はまだ日本でも見ることができるのだろうか?
ここはタイの北部、ビルマ(ミャンマー)との国境にある町、「メーサイ」の町はずれだ。

レンタルバイクに乗り、何も考えず選んだ小道の先に、この景色が突然あらわれた瞬間、
私はまるでタイムスリップしたかのような錯覚におちいった。
幼い頃、田舎の親戚のところに遊びに行き、さんざん走り回った、
その家の裏にあった田園風景にそっくりだったからだ。

山間に陽が沈んで行く風景をながめ、しばし感慨にふけりながら、
こういう景色の中で実際に遊んだ経験のある自分は、かなりの幸せ者
なのではないかとぼんやり思った。
都会だけに暮らしていると、ぜったいに育たない感性があることを、
再び肌で感じた気がしたからだ。

*Thailand

| Photo | 10:00 AM | comments (2) | trackback (0) |
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大母 | URL | 2005年12月14日 09:49 PM | Kn4Uaqh. |
なな号 | URL | 2006年01月05日 09:30 PM | p2REX81Y |
ギリシアのねこ



ギリシアの美しい景色と輝く太陽の中で、のびのび暮らすねこ達の
写真集を見たことがある。
そこに登場するねこ達はかわいいばかりでなく、一匹づつその
キャラクターまで映し出されていて、なかなかすばらしい写真集だった。

私はもともとねこも犬も大好きなので、ギリシア行きが決まった時、
その写真集を思い出しながら、ねこの写真がたくさん撮れることを、
とても楽しみにしていた。

思っていた通り、ミコノス島の景色はすばらしかった。
しかし、ギリシアの冬は私の予想を超える寒さだった。出かけたのが、
まさに冬のまっただ中だったからだ。
寒いだけでなく、その時、小さなミコノス島はどこに行っても、すごい風が
吹き荒れ、時には体がよろけてしまうほどの突風も吹き、やっと見つけた
ねこ達も寒そうに丸くなっていた。

気をとりなして、様子をうかがいながら、ゆっくりねこに近づいていくと、
彼はまったく逃げる気配もなく、まっすぐ私を見上げてくれた。
その顔はまるで「こんな寒いところで何してるの?」とでも言いたげで、
思わず苦笑してしまった。

*Greece

| Photo | 10:00 AM | comments (2) | trackback (0) |
コメント一覧
大母 | URL | 2005年12月14日 09:45 PM | Kn4Uaqh. |
なな号 | URL | 2006年01月05日 09:29 PM | p2REX81Y |
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