春うらら


「なによぉ、ひも付けたおちびちゃん。いい気分に浸ってるんだから、邪魔しないでよ」
「バウバウバウバウバウッ.....」


「でも、あんたのひも持ってるお兄さん、私好み。気持ちいっ〜ん」
「ウッーーーーバウーッ！」


「あらっ、あんたー、まだいたの」
「バーウバウバウバウバウッ！」


「いーかげんにして、怒らせたら恐いんだよっ！」
「ピィ〜...」

ふぁ〜〜...



「ふぁ〜〜。ねぇ、なな号、もうラスベガスの話飽きちゃったよ、ぼく」

「へっ、そう？評判いいかと思ってたよ」

「悪くないんだけどさ、もう、じゅうぶんじゃないの」

「はい、はい、わかりました」

「はい、は一回でいいの」

「はい」

ウイン　ラスベガス



ネバタのまぶしい陽をうけ、燦然と輝きそそり立つ、
「ウイン　ラスベガス」。

1989年にミラージュホテルを建て、それから10年後、
ベラッジオホテルを建てたスティーブウインによって、
このホテルも建てられ、去年オープンした。

彼は、ラスベガスのホテル文化を変えた、
と言われている人だそうだ。
哲学もさることながら、その時代での、最高級ホテルを
建てているのは確かだ。

「大人の社交場」と言う、うたい文句のこのホテル、
ゴルフ場、スパ、レストラン、劇場はもちろん、
ショップも、ずらっと最高級ブランドが名を連ねている。

今や、この手のホテルが、最高級ブランドショップを持つのは、
当たり前になっている。

しかし、フェラーリとマセラッティのディーラーショップまで
入っているとは、さすがと思う前に、あきれてしまった。

合法



これは、立ち止まった交差点で見かけた風景。
ラスベガスは売春が合法です。

クリスチャンのブッシュさん、これについてコメントをどうぞ。

えっ、今それどころじゃない？そうですか、そうですか。

シーザスパレス



今回ラスベガスで滞在したホテル、シーザスパレスは
カジノのあるフロアーで、シーザー＆クレオパトラと
そのお付きの人達がよく、練り歩いている。

それを見つけた観光客は、興奮気味に、いっしょに撮影
させてもらったりして、なかなか人気がある。

実際、彼らはみごとな体格と美貌なので、とても見栄えがする。

彼らは常に見られていることを、意識していなければならない
仕事なのだが、たまたま私が通りかかった時、シザーのお手洗い
休憩だったのかなんなのか、クレオパトラとお付きの人達だけが
思いっきり気をぬいて、談笑していた。

私がカメラを向けると、三人は慌てて、歯磨き粉のCMの
ような笑顔で目線をくれた。