チャンピオンズリーグ、セミファイナル2ndレグ、レアル・マドリードVSマンチェスター・シティ…これは奇跡とかマジックとかより黒魔術ではないか。

1stレグを内容ではシティの圧勝ではあったが、スコアは4-3と1点差で迎えた2ndレグ。
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レアルがひっくり返そうな気がする…という声の方が少なくなかったように思うが、そのとおりの結末に。
しかし、緊張感満点の展開から70分過ぎに交替出場させたジンチェンコとギュンドアンが絡んで左から右へ展開してのマフレズのファインショットで先制したシティは実に見事。その後も89分までシティが押せ押せで追加ゴールが何度も生まれそうになったが、アディショナルタイム突入寸前に放り込みをベンゼマが落としてロドリゴが飛び込んで1-1に。
だが、このままタイムアップでシティの勝ち上がりが決定。その流れかと思ったが、その直後、再びサイドからのクロスに中でアセンシオとロドリゴの2枚が飛び込み、アセンシオの頭にわずかに当たってフリックの形になったボールをロドリゴが(おそらくボールは見えてなかったのでは…)ヘッドで捻じ込んで2-1に。
これでアグリゲートスコアが並び、延長戦に。
延長前半にベンゼマが倒されてPK、、、この重い重い試合がPKで決まるのはちょっとナンではあったが、ベンゼマがPKを沈めて遂にレアルが逆転。
そのまま120分間タイムアップを迎え、レアル・マドリードの神がかった劇的すぎる奇跡としか言いようの無い大逆転劇の結末となった。

いやはや、これはサンチャゴ・ベルナベウの奇跡だとか魔力だとか、そういう表現は私には浮かんでこない。強いて言わせていただくなら、サンチャゴ・ベルナベウの黒魔術…か。

マンチェスター・シティのグアルディオラ監督のマネジメントも、選手交替を含め理にかなっていたと思われる。交替策がどうだったのか…という意見も聞くが、論理的なものだったとしか言いようがないのではないか。
先制後もグリーリッシュの左サイドの突破からフリーキック獲得、、、グリーリッシュの角度の無い位置からのシュートはゴールキーパーのクルトワを破ったが、ゴールラインすれすれでマンディがかき出す、、、再びグリーリッシュのシュートをクルトワがファインセーブ、、、等々、凌ぎに凌いだレアルにギリギリ土壇場で2ゴールが生まれた。
また、レアル・マドリードのアンチェロッティ監督は実に戦略を練ってこの一戦に臨んでいたことが存分に見て取れた。
前半は寄せて(それによって相手も寄せさせて)逆サイドへの大きな展開を仕掛けてシティのバランスを揺さぶる、、、後半はサイドからのクロスを多くしてゴールに迫る、、、それが結果的に2ゴールにつながったわけだし。

しかし、放り込みっていったって、放り込みでゴールにしちゃうのがくのクラス。放り込みはウチのフットボールじゃない…とかナントカ、そういうことを言ってるどっかの国のフットボールとは次元も世界線的にも宇宙空間的にも、完全に異なるシロモノだなぁ。
こりゃ勝てんわ…(苦笑) 到底勝てませんわ。
よほどの全く未知の戦略・戦術と、選手の何人もの確変が連続発生でもしないと。

ところで、延長前半107分あたりのシティのフォーデンが左サイドで見せた中央のスターリングへ送った浮き球の速いボールは、あの瞬間芸的な身体を使ったキックはナンなんだ。。。
前を塞がれ、パスコースも切られていたように見えたが、そこでワンステップでフッと身体(主に上体)を沈めるようにしてあれだけのスピードと精緻な(2人に囲まれながら走り込むスターリングの胸にピタリ正確に)ボールを放つ超絶プレーは。
まるで武術における「身法」そのものではないか。。。

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