奪われた3つのゴール。

アジアカップのファイナルは前半に2ゴールを許す厳しい展開で、1点返すものの1-3で敗戦。準優勝に終わった。
試合前に旧メディアあちこちで、日本のスタメンは(権田がポルティモネンセ移籍が発表されたので)全員海外組…なぁんてハシャギぶり(?)が見えたが、ハシャいでたかどうかはともかく、そんなことはどうでもイイことでありまして。
ま、それはともかく。。。

先制を許したゴールはアクロバチックなオーバーヘッド。吉田麻也の寄せも甘かったかもしれないが、あそこでああいうプレーをしてくることへの警戒もしてたんだろうが、脛に当たってスピードの無いボールがゴールポストぎりぎりに転がり込んでしまう、まぁアンラッキーなもの。もちろん、あそこでああいうプレーをトライする(アフリカ出身の)相手選手を褒めるべきだが、ゴールキーパーはもうちょっとなんとかならんかー。ポストの際にバウンドしたから不可能か。。。
2失点めは、中盤底の守備がまだ定まらない状況で、この選手はこれがあるんだよ、、、っていう左足ミドルをファーに決められ。。。うーん、、、ちょっとドタバタもし、シュートコースを空いてしまってたが、ゴールキーパー、触れませんかねー。2点ともゴラッソと言ってる向きがおられるが、例えばクルトワなら、どっちかだけの1失点で済ませてたんじゃないかと思うんだがなー。
前半は特に、中盤底の2枚は柴崎と塩谷だったんだが、遠藤航がプレーできないのが大きかったと言わざるをえず、塩谷も頑張ってたんだがやはりそこは。。。柴崎じゃぁ、ああだしな。。。
今大会、中盤センターの(当初より呼べなかった選手も含め)離脱がたいへん多く、三竿、守田、大会に入ってから青山(しかも青山は1試合使えただけで帰国)という緊急事態で、守田の離脱によって大会前に急遽呼んだ塩谷は(基本サイドバックの選手なんだし)よくやってくれたと言うべき。これだって塩谷が開催地のUAEのクラブに居るから幸いだったんであって、日本からじゃ誰も呼べなかっただろ、、、オフに入ってしまってるんだから。
カタールに失点を許すとしたらこういう感じだろう…という想定どおりの失点。中盤センターを3枚にしてもイイんじゃないか、と思ってたくらいなんで。

1点返した後には、カウンターを食らって危ない局面でミドルを打たれ、コーナーキックから相手のヘッドが吉田麻也の腕に当たり、VARによってPKとなってしまった。あれはVARに持ち込まれたら100%、PKになりますよ。腕に当たっているけれども、普通にはあれはPKは取らないんだけどな、、、VARの影響(弊害)でもありますね。

いずれにしても前半の0-2が痛かった。カタールはセミファイナルで2選手がサスペンション(イエロー累積で出場停止)だったんだが、それも休養がとれてよかったかもしれんね。日本の方が中3日で(カタールは中2日)その点は有利ではあったんだが、ノックアウトステージに入ってから4試合、ターンオーバーしないで来てたしな。中盤センターの離脱とあわせ、そこは苦しいところだっただろう。
ちなみに、こういう状況にうってつけの中山雄太という選手も居りますよ。この冬の移籍マーケットで柏レイソルからオランダのズヴォレへ移籍した。彼は冨安とアンダー世代の日本代表でコンビを組んでいるし、センターバックも中盤底もやる。今回はさすがに呼ばないのは理解してるが(海外クラブへ移籍するタイミングだし…)いずれ呼ぶことになるだろう。だから今大会の日本チームは、そういうのやら、ああいうのやら、こういうのやら、様々な制約下でのメンバーなわけですよ。

とはいえ、カタールのシステムは現代風であるのも実際。そこ、メディア等であんまりフォーカスされてないようなんだが。
5-3-2でしっかりブロックを敷き、中央を堅く締めて、攻撃に転じると最前線のスピードある(そしてミドルも得意でシュート力、シュート技術のある)アタッカーだけでなく、両サイドのウイングバックが高い位置を取り、ウイングバックはインナーラップで攻め込んで行く場合もあり、中盤センターはトランジションとプレスバックも素晴らしく、特にアンカーの選手はフランスのカンテばり云々と言われるとおり。
ただ日本も、この相手に対して中盤の構成力をもうちょっとどうにかしたかった感じはしますけどね。そこは今回は駒も足りないし、現状で突入してみたってことですかね。

0-2のビハインドで後半は修正して入り、打開に至らないと見るや、武藤を原口に替えて投入して2トップにしたあたりから攻勢を強め、南野の今大会初ゴールで反撃。森保監督の戦術オプションや選手交代に対する疑問や意見もこれまでいろいろあってきた今大会だが、この試合においては(結果的に追いつけなかったんだから云々、という向きもおありとは思うが)まったく悪いわけでもなかったと思いますけどね。
終盤、伊東純也や乾の投入が遅すぎとの声もあるようだが、1-2としてさらに追い上げムードだったところにPKで追加失点という展開だと、こうなるだろう。伊東純也や乾の同時投入というわけにも行かない。フットボールは攻防一体なんで、バランスや守備を崩してさらなる失点への警戒もしなきゃならん。ゲームソフトじゃないんだから。
ま、堂安を最後まで残した感覚は是非とも聞きたいものだが。あと、伊東純也を投入する時の戦術的なものは何だったのか(何も戦術的なものは無く、単純に投入した体??)そこはあらためて不明。

しかし、コーナーキックだよなぁ。あれだけの数のコーナーキックがあって、1つとしてゴールの可能性を感じられるものはなかったような。

もうちょっと書きたいこともあるが、続きはまた。

| trackback (0) |

この記事のトラックバックURL

http://www.ladyweb.org/people/koh/blog/tb.php/3168

トラックバック

▲ページのトップへ

CALENDAR

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31     

<<前月 2024年12月 次月>>

Back Number

これ以前の記事はこちらから

Recent Trackback

Profile

▲ページのトップへ