セルジオ越後氏は確かに「素晴らしい!!!!」と言った。

いつも、日本代表チームに、日本サッカーに、辛口で辛辣でシニカルなコメントのセルジオ越後氏だが、アジアカップ・セミファイナルの韓国戦のPK戦では、韓国の3人めのキッカーがゴールマウスを外すと「外した~!!!!」と叫び、PK戦で日本の勝ちが決まった瞬間、「素晴らしい!!!!」と叫んだ。

それもかなり感極まったような声で。
私はライブではテレビ朝日で見てないけどね、録画で見聞きし確認しましたよ。少しはセルジオ越後氏の毒舌の毒気が下がる(氏が満足する)パフォーマンスを、日本代表は見せるようになってきましたかね。
もちろん、氏の毒舌は日本のフットボールによくなって欲しいという気持ちから来ているものだということは、よくわかってます。これまで長い長い年月、時々ウンザリすることもなかったとは言わないけど。
あ、氏には昔、私の実家にもお泊まりいただいたことがあったんではなかったかな…???

韓国がクオーターファイナルで延長戦120分を戦ったばかり(中2日)の影響か、それを考慮に入れた戦略か、やや抑え気味で試合に入ったこともあろうが、立ち上がりからイマジネーションあるフットボールで主導権を握った。韓国の守備網を崩しにかかる。長友のクロスから岡崎のヘッドがポストに阻まれたシーンは実に惜しい。
妙なPKで先制されても全く問題なく、本田圭佑の見事なタメから長友が突破して前田遼一がフィニッシュする。あの前田のゴールシーン、後ろからレッドカードものの悪質なスライディングをかましてきてたね。前田はよくケガしなかったもんだ。
だが前田には、前半終了間際に本田圭佑の浮き玉のパスを胸トラップからのシュートは決めてくれよ~、、、ストライカーとして最高の見せ場だったのに。

後半は、キックオフしばらくしてから韓国が戦術的対応をとってきた。本田圭佑などにはマンマーク的に張り付かせ、中盤の枚数を増やして日本の両サイドバックに対して蓋をしてきた。韓国のチェ監督もなかなかの戦術家・知略家と見える、、、それが仇となって志半ばでリタイヤしたりしなければよいが、、、フットボールの世界ではそういうのはママあることで、、、これで日本チームの動きに停滞感が出る。加えて、接触があればことごとく日本のファウルを取るレフェリングにも悩ませられる。あそこで局面を打開する、もう1つ2つ3つの引き出しの多さが選手たち総体に求められるかなぁ…それはベンチワークも同様なのだが、松井が負傷で戦列を離れ、ジョーカーないしはギアチェンジで活用していた岡崎をスタートから起用せざるをえなくなっている状況では、ちょっと打つ手が無かった感じだろうな。

明日のファイナルのオーストラリア戦では、さらに香川というカードも失った。絶対的にカードが不足している。柏木や藤本淳吾らのアタッカー陣、あるいは細貝らも含めたサブスティテュートの一皮むけたプレーが出ないと、非常に分が悪いのが正直なところ。旧来メディアは、あと1つで優勝…史上最多の4度めの優勝…などとお気楽に舞い上がっているけどね。
クオリティやフットボールの方向性では比べる必要もない相手だが、それだけに優勝などさせたくないのだが。
だって、オーストラリアに優勝させたら、2013年にブラジルで開催されるコンフェデレーションズカップ(大陸間チャンピオンシップ)にオーストラリアとニュージーランド(←オセアニア・チャンピオン、、、多分間違いなく)が出場するということになり、地理上はオセアニアの2ヶ国が出場してしまうことになるのだ。それは阻止したい。

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