ジャングルジム



小学校の校庭の片隅に、花の散ってしまった桜の木があった。
今日は、すでに入学式も終わった、穏やかな日曜日の午後。

私は、とても平和な気分で、季節の移り変わりを感じながら、
ぼんやり景色をながめていた。

「あれっ」

ジャングルジムで、いきなり目が止まった。

「私がいる」

とてもおてんばだった、子供の頃の私は、まるで「さる」のように、
スルスルとジャングルジムを登ると、一番高い鉄のバーの上で、
仁王立ちをし、万歳をして得意になっていたのでした。

う〜ん、なつかしいな...。