契約解除の論拠がまだ不明感、不十分感。もうちょっとはっきり言ったらどうなんかね。

2018.04.10

昨日のハリルホジッチ契約解除の記者会見ね。先にヨーロッパ遠征に関するエントリーでも書いたが、地上波TVの視聴率も下がってるし（こんな面白くない試合やってりゃ下がるわな…と）前夜（深夜）に解任の情報が出回った瞬間、大きな理由はそっち方面でとうとう舵を切ったか、と思いましたね。
そっち方面って、そっち方面ですよ。実際、某スポーツ紙（昨日書いたD社ではない）の前夜のうち（深夜）のリリースで、視聴率低下など人気低迷によるスポンサー側の不満もあり解任は不可避と判断した模様…と、そこ（そっち方面）に触れておりますがな。深夜だったから飛ばし（?）だったかね（苦笑）
もちろん、本番で博打を打つハリルホジッチに可能性を見いだせなかった、というところはあるだろうけどね。そこについては、それにしちゃ、あまりに遅すぎ。日本サッカー協会の「技術委員会」の分析を一部でも披瀝しないと。

先月末には「確かに解任要求めいた論調激化もどうかと思うが…」というエントリーもしました。
http://www.ladyweb.org/people/koh/blog/index.php?e=2859
ぶっちゃけ、ハリルホジッチのやろうとしていることはわかるんだが、どうも底が浅いというか、確信が持てそうにない部分が多々ありましたよ。だけど、深い洞察や議論もなく解任モードを煽る流れに、そりゃどうか…というつもりだったんだけどねぇ。そういう面って、昨日の記者会見の後もそうでしょ。「縦に速い」と「自分たちのフットボール」を対極に置いて話がされたり、「個」と「組織」とが対極に置かれたり、日本の論調って常にそう。わかりやすいというか、極めて単純化した対立構造で白か黒かみたいな。だから議論も思考も浅いんだよ。フットボールだけじゃないでしょ、そういうのって。
フットボールで言うなら、「自分たちのフットボール」もあり「縦に速い」もあり、じゃないですかね。いまここで、その「自分たちのフットボール」とは何ぞやということは書きませんが、あまりに（一部の選手たちが…一部のメディアが…かもしれないが）「自分たちのフットボール」をデカく掲げて前回ワールドカップで惨敗したからといって、それを全否定してはイカンですよ。それが日本の特長であり長所でもあるんだから、それを捨てるようなことは。で、どうして惨敗したかの検証や分析も無さすぎるし。戦術的な浅さや失敗や見誤りや、コンディショニング（ベースキャンプ地の選定、というより変更とかも）とかの問題も大きかったわけで。
ちなみに前回ワールドカップの日本のパフォーマンスについては、心底失望した…というような向きの海外プレスも多いし。厳しい目の海外プレスにそれだけ期待も注目もされてたことは、葬られるべきではなかろうと思いますね。たとえヌルいアジア予選やテストマッチ（フレンドリーマッチ）からの考察であったとしてもね。
話がそれた。。。
ということで、フットボール（競技内容として）の中身的にはどうして契約解除に至ったのか、、、選手たちとのコミュニケーションだとか信頼関係だとか、そういう話もあってもよいだろうが、もうちょっとフットボールの話もするべきではないのかね。一般ピープルも注視してる（実際、民放地上波TVでもライブ中継してたもんな…）からそういう難しい話は、、、ということもあったんだったら、それは全然違うでしょ。むしろ、フットボールへの素養を高める深めるイイ機会じゃないですか。だって、現状の選手たちでワールドカップで勝とうとするなら、試合終盤まで走りまくるしかないわけで。特に、各国がまだエンジンをかけきってないグループステージでは。それをやろうとしてた（はず、の）ハリルホジッチを強引に下ろすんだから、明確な論理構成を提示しなきゃイカンのじゃないですかね。
そしてそして、フットボール（競技内容として）以外の部分でもこういう点が、、、っていう部分まで、ちゃんと言って欲しかったですよ、会長。

妙な期待をするのは、空気を読まないハリルホジッチが今後あちこちで暴露話をしてくれないかな、ということですね。日本サッカー協会もタイガイというか、まぁ中枢の顔ぶれがね…ってところなんだが、そういうのが革新されていかないとね、ってところです。

あと、ハリルホジッチを呼んできた人に話を聞きに行ってきてね、メディアの人たち。誰とか書かなくてもわかるでしょ。是非ともいろいろ聞きたいんですよね。いろいろって、いろいろですよ。

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