Jリーグ・クラブ、下部組織まで貫く抜くチーム作り…?

Jリーグの各クラブには、トップチームだけでなく下の世代、すなわち下部組織があるのだが、そうした下部組織も様々な大会があるわけで…最近もあるクラブの下部組織チームの試合を見てきて、ふと感じたのだが。。。

トップチームと同じ方針なりコンセプトでチーム作りを試みているように見受けられたのだが、確かにトップチームから下部組織まで共通に貫くモノが統一されていることは望ましいこと。プロのクラブの競技力・競技性としては、そうじゃないといけないのは当然だろう。だが、そのための土台・風土はあるのだろうか…と疑問を感させられる点が多々あり。。。つまり、表面的な部分だけトップチームのマネゴトをしようとしているような印象を受けたりしたもので。。。コーチングスタッフの人選しかり。試合を通して感じられる(連想される)普段の練習・トレーニングの質みたいなもの、しかり。
クラブOB(選手OB)をコーチングスタッフに起用(採用)することはよいことだが、その人選(指導能力)がマッチしていれば、の話だろ。どうも本末転倒的に、選手OBがクラブで下部組織の指導(次世代の選手の指導)に当たっているという「形」を作ろうという発想が先に来ていないか…という印象を受けたのだが、私の邪推だろうか。そういう発想というか方針も間違いではないが、そこ(だけ)が先に来るのはいかがなものか。それはもう一方で、Jリーグの掲げる地域密着に熱心というか、力やアイディアや企画力・実行力・エネルギー・リソースを投入するクラブ方針においても見て取れることがあるのだが、そういう部分に熱心なことは非常に素晴らしいことだが、それと同時並行で、チーム作りそのものはどうなのか、正しい指導や育成がなされているのか、そういう指導や育成にもプロフェッショナルな眼や視点や人脈や分析等々でもって適切な手立てが講じられているのか…そのあたりがおろそか、と言うか、どうも的外れというか、どうもクラブとしての「形」を整えよう(その「形」を対外的ないしかクラブ内外向けて見せよう、アピールしよう)という姿勢が優先されてしまっていないか、というあたりが大いに気になる次第。そういう部分も非常に大事だが、プロのクラブとして、チーム作りやプレーにおいて観客を魅了するものを提供する態勢や、そのための厳しい姿勢や能力が本当に備わっているのか?? 何も戦績(結果)のことを言っているのではない。戦績よりも、そのクラブの個性ある魅力的な特徴的なチーム作りや試合やパフォーマンスのこと。Jリーグの各クラブにおいては、トップチームの伝統的個性が形成できてきた(形成できている)クラブがかなり増えてきた(あるいは、それを再構築・再形成しようとしているクラブもあるだろう)ものの、フロントを含めたところでの下部組織まで貫くところでのクラブ・マネジメントについては、まだまだトップチームの熟成やJリーグそのものの歴史の積み重ねと比例しているとは(追いついているとは)とてもとても言えない状況・レベルのように思える。クラブのフロント、クラブ・マネジメントの立場の人材が充実してくるのは、これまたまだまだ相当先のような気がしてきた。確かにその部分での人材が備わってくるのは、段階として一番最後かもしれない。

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