相手の攻撃に突かれて失点を重ねる遠因と見なされたか、早い時間で交替させられてしまっておりましたな。

ヨーロッパリーグにドイツカップ戦と、2つのカップ戦で勝ち残っているフランクフルト。鎌田も(肝心の)ブンデスリーガではゴールが無いものの、カップ戦ではゴールを重ねており、日本のメディアやネットでは絶好調…というような形容すら目にすることもチラホラ。。。
絶好調というのはいかがなものか、と思いますけどね。
そのフランクフルトがアウェイでレヴァークーゼンと対戦したブンデスリーガ。
レヴァークーゼンは普通に強豪だし、こちらもフランクフルト同様に2つのカップ戦で勝ち残っており、ブンデスリーガではウインターブレイク明けから8戦して6勝1引き分け1敗と好調。ブンデスリーガで連敗中のフランクフルトにとってはシンドイ相手。
それだけにどういう試合になるか、鎌田がどういうパフォーマンスを見せるか、っていう関心で試合を視聴。

フランクフルトは長谷部がアンカーでスタメンで、4-3-3というか、4-1-4-1ですね。相手陣内にボールを運べば前線3枚になるが、相手ボールになれば4-1-4-1という形。鎌田は右サイド。
キックオフから2分も経たないうちに、左のコスティッチからのクロスを中央で鎌田がワントラップ、トラップも悪くはなく、ディフェンダー2枚が厳しく寄せてきたがボレーでシュートを放ち(ゴールキーパーが弾く)悪くない立ち上がり。
…だったんだが、そのわずか2分程度後、鎌田の居る右サイドでボールを持たれ、鎌田の後ろの右サイドバックも中途半端に高い位置取りの裏を突かれてクロスから易々と失点。
さらにこの10分後では、同じように鎌田の居るサイド、エリアからボールを回され繋がれて2失点め。
レヴァークーゼンが鎌田の居るエリアを意図的に狙ってきたかどうかは知らんが、逆サイドでもレヴァークーゼンの方が常に数的同数を保ってボールを動かしている状況なんで、特にそういうことでもない(オールコートでやられっ放し)とは思うが、いずれにしても鎌田はもうちょと守備の仕方を学ぶことが必要。何も相手ボールを奪えといってんじゃない。前半途中では逆サイドでルーズボールを相手が拾ったところを激しく詰めてボールを奪い返した場面もあったから、守備をサボっているわけではなかろう。だが、そういう守備よりも必要なのは、パスコースを消す、限定する、あるいは遅らせるといった、そういう中盤守備ね。これじゃぁ今後もフランクフルトの対戦相手に狙われっ放しじゃんか。鎌田と、その後ろの右サイドバックと、中盤センター右、この3選手のエリア。
後半に入っても立ち上がりに立て続けに2失点して0-4のビハインドに。その2失点でもフランクフルトの右サイドから仕掛けられたもの。4失点めは、(多分)長谷部のパスミスが相手に渡ってから展開されたと思うが、ここでも鎌田の反応は鈍く、もうちょっと守備に協力しなきゃ、パスコースに入るなりやんなきゃイカンだろ。
で、その4失点めの後すぐ、フランクフルトは鎌田と中盤センター右の選手を2枚替え。さすがにこれ以上の失点リスクを考えたか???

というわけで、いいところなくやられまくったアウェイでのレヴァークーゼン戦、、、という次第でありました。

スペインに行く前にドイツでプレーした乾が、スペインでゾーン守備に大きな成長を遂げたと高く評価されているが、乾自身が語っているところでは、ドイツでは守備戦術の指導はほとんどされたことがなくスペインに来てから細かく指導されたと。鎌田のこれを見てると、もしかしたら確かにそうなのかもしれんね。
ドイツといえば緻密で組織性も守備能力、個人守備戦術も高い印象があるが、それは間違いないが、要はそういうのはユース年代に学んで仕込まれてきてるもの…という前提があるんじゃないか。確かにそういうフィロソフィーというか、そういうのが普通にごく常識なスタンス、、、っていう場合がヨーロッパなり欧米社会には強いわな。
もしフランクフルトでそうなんなら(乾も3年ほどフランクフルトに在籍してたよね)鎌田が自分自身で学び体得して行かなくてはならないわけだが。

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