「格下ペルー」だって!?

6月1日に行われたペルーとの国際Aマッチだが、翌日の旧来メディアの幾つかに「格下ペルー」って言葉が躍っていた。何をもって「格下」って表現しているのか問い詰めたいもんだ。

FIFAランキングですか?? 確かに現在のFIFAランキングで言えば、日本は14位でペルーは54位。だけど、それが何だよ。ランキングは最近の実績や戦績を数値化しているに過ぎない。何の格付けにもならないし。
ペルーにしてもどこにしても、南米といえばブラジルとアルゼンチンだけじゃない。その2国が突出しているだけで、南米はどこもしぶといしスキルフルだし経験豊富だし、なにしろ戦い(いくさ)としてフットボールを戦っているので、格上も格下も一切関係ないだろ。それは南米だけじゃない、全世界がそう。それがフットボールなんであって、きわめてグローバル規模のせめぎあいなんであって。日本が「格下」などと言ってよいのは、アジアの1枚か2枚落ちる国との対戦の場合だけだろう。近々ロンドン・オリンピック予選(オリンピック予選はU-22だが)で対戦するクウェートだってすぐに「格下」呼ばわりするだろうが、そんなもんじゃないのだ。どうしても日本はいつまでも、こういう形式的、固定的、硬直化した感覚が抜けないんだね。だから日本という国は、国際的にも物事や事象に対する現代的対応性においてもナンなんじゃないのか。

ペルー戦はやはりある意味、やる必要もない試合になっちゃった(そんなんにもかかわらず、よくもまぁ地上波TVの視聴率があんなに高かかったもんだ)…とは言い過ぎだろうか。なにしろコンディションが悪過ぎる、日本チームの。海外クラブに所属する選手たちのコンディションが悪いのは当然だが、国内のJリーグの選手のコンディションが整わないのも予想外だった。震災や原発問題の影響は相当大きい。7日のチェコ戦では、少し日にちがあるのでチューンしたパフォーマンスを見せて欲しいものだ。

ところでザッケローニ監督の前日記者会見で、ペルーの記者から、この試合ができるならどうしてコパ・アメリカ(南米選手権)に参加しないんだ…みたいな質問があったようだが、ま、幾つかの向きからはそう不思議に思われるだろうね。今さら蒸し返す気はないが、でも国際的にはそう思う向きが当然存在するだろう。だって、国内でこうして国際Aマッチを開催しているんだから。

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