グランドキャニオン国立公園

グランドキャニオン国立公園

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人類が守っていかなければならない地球の宝物
グランドキャニオン国立公園


グランドキャニオン国立公園 グランドキャニオンは、人類が守っていかなければならない地球の宝物。 アメリカにある世界遺産の中でもひときわ雄大で、王者の貫禄を備えた国立公園です。

グランドキャニオンは、地球規模の大きな地殻の変動や川の浸食、日中と夜間の気温差、風雨による浸食などの大自然の営みが、気が遠くなるほどの長い年月をかけてつくり出したもの。今なお日々刻々と変化しており、これから先も姿を変えていきます。人間の生は、地球の歴史から見ればほんの一瞬。グランドキャニオンが最も美しく見えるタイミングに生まれ合わせたこと、そしてその美しいグランドキャニオンを実際に目の当たりにできる幸運を、私たちは感謝しなければなりません。

グランドキャニオンの長さは 東西に446km、東京から岩手間に匹敵します。サウスリム沿いでは南壁と北壁の間は狭いところで13km、最も広いところで26km、深さは1600mです。この雄大なグランドキャニオン国立公園の中で、私たち観光客が容易に立ち入ることができるのは、ほんのわずかな部分です。グランドキャニオンは東から西に流れるコロラド川をはさんでノースリム(北壁)とサウスリム(南壁)に分かれています。

最も壮大なサウスリムの景色に簡単にアクセスできるように、アメリカ南部を横断する主要高速道路I−40から州道64号線が、グランドキャニオン国立公園の正面玄関ともいえるサウスエントランスに通じています。州道64号線はグランドキャニオン国立公園の中ではサウスエントランス・ロードに引き継がれ、充実した施設が整っているグランドキャニオンビレッジまで導かれます。リムに突き当たったところからはデザートビュードライブと名前を変えて、グランドキャニオンビレッジより東の「イーストリム」と呼ばれるリム沿いをイーストゲートまで繋ぎ、再び州道64号線となって、グランドキャニオンの東を南北に走る89号線へと通じています。

グランドキャニオン国立公園のゲートで入場料を払うと、国立公園の地図と「The Guide」という新聞形式のガイドがもらえます。「The Guide」は、グランドキャニオンの観光に役立つ情報が満載。例えばシャトルバスのルートマップ、レンジャープログラム、日の出・日の入りの時刻、宿泊、食事、その他いろいろなサービスや公園内のニュースなどが書かれています。

サウスリムに足を踏み入れたら、最初に新しいビジターセンター「キャニオンビュー・インフォメーションプラザ(CVIP)」を訪ねてみましょう。マーサーポイントまで行き、車を駐車してからCVIPに向かいます。限られた時間を有効に使って、どのようにグランドキャニオンを観光するか、プランを練るのに必要な情報や展示による案内が揃っています。レンジャーたちに提案を求めてもいいかもしれません。観光客の質問には、どんなことでも親切に答えてくれます。内容によっては資料が用意されているものもあります。

CVIPは午前8時から午後5時までオープンですが、時間外でも大丈夫。屋外にも館内と同じ内容の展示物があり、グランドキャニオンについてあらゆる角度から学ぶことができるように配慮されています。

主に観光客が訪れるのはサウスリムで、一年中オープンしています。サウスリムより標高が700mも高いノースリムは、その年によりますが10月中旬から5月中旬まで積雪のため閉鎖されます。ノースリムとサウスリムの間は直線距離にするとたった16kmですが、車で行くためには渓谷を渡れるポイントまで、コロラド川を大きく迂回しなければならず、片道約5時間(346km)の運転が必要です。1年のうち半分は閉鎖されているノースリムですが、訪れる人が少なく、静かに景色を楽しむことができます。またサウスリムとは標高差があるため、そのぶん違った植生を観察することができます。