化石の森国立公園

化石の森国立公園

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巨大な樹木がそのまま化石となって横たわる
化石の森国立公園


化石の森国立公園 化石の森国立公園は南北に広がる公園で、2つの顔を持っています。ひとつは公園の北部に広がる、ピンクや赤を基調としたカラフルで美しい砂漠、ペインテッド・デザートです。園内には9か所の展望台があり、どこからでも美しい砂漠が堪能できます。カチーナポイントには1920年代のホテルを改造した博物館「Painted Desert Inn」があります。スペインと先住民の文化を融合させたプエブロ風の建物は一見の価値あり。

もうひとつの見所はI−40を越えて南下するにしたがって、2億2500万年前の三畳紀後期の樹木が宝石のように美しい化石となって、そこここに転がっている風景です。公園の南部には、クリスタルフォレストと呼ばれる地域があり、巨大な樹木の化石がゴロゴロと転がっています。

発見された当時は、石化した丸太の割れ目や穴は美しい水晶や紫水品で満たされていました。残念ながら国立公園に指定される前に、心ない収集家たちによって持ち去られたり、破壊されたりしてしまいました。しかし、それが原因となり地元住民から保護運動がわき起こり、アメリカ議会を動かして、この地域が国立公園に認定されたのです。クリスタルフォレストは今でも不思議な美しさをたたえて、訪れる人を迎えてくれます。

この化石の森国立公園には、1万年前から人類が住んでいた痕跡があります。公園内のプエルコ・プエブロでは西暦1400年頃まで、この地に暮らした人々の住居跡があります。また、ニュースペーパーロックの展望台からは、大きな岩にたくさんのペトログリフ(岩絵)が描かれているのを見ることができます。  

化石の森国立公園は南北に細長く、真ん中を約43kmにわたって道路が貫いています。公園のゲートは南北両端にあり、午前8時から夕方5時までオープンしています(夏期は時間延長もあり)。ビジターセンターは北端にあり、南口ゲートの外側にはギフトショップがあります。