デンマークの人は、食べることを何よりも大切にする。人生の大きな節目である洗礼、婚約、結婚などは、必ずごちそうでお祝いをするが、そのときの食事のメニューは、この国の人にとって重大事であるらしい。
たとえば、結婚式。招待された者同士、20年経っても「あのときのデザートは、うまかったなあ」……などと話し合う。
物事の評価は思いっきり“食”に偏り、「あそこの家の葬式は立派だったが、食事がいまひとつなあ……」とか、「美人だけど、料理がへたじゃね」といった会話が、そこかしこで飛び交う。デンマーク人は北欧5か国の中で最も愛想がよく寛大で、食事に人を招いたり招かれたりするのが大好きな国民だという。