
Kimono Master 山龍
|
|
花絣の着物に、同系色の結城紬(ゆうきつむぎ)の八寸帯(はっすんおび)を合わせた、山龍のコーディネイト。淡い花柄を、格子柄の帯で引き締めているところに、コーディネイトの技を感じます。
|
結局は、プロにコーディネイトしてもらうのがいちばんなのだが、失敗しないコツは、花の着物には同系色か、白系か黒系の帯! なのだそうだ。つまり、帯も同じ色合いで合わせるか、白で抜くか、黒で沈めるか……ということ。中間色より薄い花柄の場合は白で抜き、濃い花柄の場合は黒で沈めるのが鉄則だという。
「このコーディネイトがバシッとキマると、周りの空気が変わるほどの華やかさが出るねん。それが、花柄が持つエネルギーやろな」
思い切ってこの春は、花柄にチャレンジしてみますか。
ところで、山龍師匠はどんな花がお好きなのでしょう?
「好きな花?……あらへんな。一面の菜の花とか、川面に浮かんだ桜の花びらとか、紅葉の絨毯は好きやけど、一輪でこの花が好き、というのは……ない。 あ! なすびの花とかは好きやで。食うもんに咲く花は好き(笑)」
咲いた後で実になる花ってことですか……?
「そ! 食える系!」
う〜ん、聞くんじゃなかった……。
(2008.2.14)