うっとうしい天気が続いている。梅雨なんだから仕方ないのだが、憂鬱なことこの上ない。私は基本的にクーラーを使わないように努力しているのだが、こうムシムシとした天気だと、体操をする時に体中がベタベタとして、どうもやる気がおきなくて困る。

そもそも体操とはクーラーが効いている部屋でやるものではなく、むしろサウナスーツなどを着込み、汗をダラダラと流しながらやるものである……ということは充分承知しているが、寒い時と比べれば、やはりこの湿気の中で体操するというのは、気が進まない。

もともと私は、「どのタイミングで体操をするか」という件で、日々悩んでいるのである。体操をやる…ということを習慣づけるためには、生活の中に自然に取り込むのがよろしい、特に寝る前がよい、と体操メニューが加わった時に、ダイエット塾の七尾先生から言われている。しかし、今までにも書いてきたが、私の寝る時間というのはかなりマチマチである。

12時前に寝ることもあるが、大抵は朝まで起きている。朝まで起きているということは、そんな時間までやることがある、という場合が多い。となると、「寝る前」という時間は、「もう何でもいいから寝たい」という状態であることがほとんどだ。一瞬でも早くベッドに潜り込みたい! という欲求を無視して、しっかり体操を行うほど、私の意志は強くない。でも、そうすると体操のための時間を「寝る前」に設定することは、ほとんど無理ということになる。

そんなわけで私は、仕事と仕事の合間、ちょっと休憩にテレビでも見ようかな…という時間に体操をすることにしている。テレビを見ながらテレテレと行うのだ。

最近では夜中に昔のドラマが再放送されているので、その時間に合わせてやるようにしているのだが、私のテレビ前には絨毯が敷かれている。その絨毯の上に、ラフな短パンで座り込むと、すぐに膝の裏辺りから汗が湧き出す。これが気持ち悪い。

私が実行している体操は柔軟体操とヨガのようなものなので、ラジオ体操のように勢いに任せるのではなく、じっくり息を吸って吐いてゆっくり上半身と下半身を密着させるようなタイプのものがほとんどである。やってみればすぐわかるが、この湿気の多い季節にこれをやると、触れ合う肌と肌は「ペタリ」と音を立てるくらいにくっついてしまう。

ヨガは、丁寧にやると冬場でも汗をかく。それでも暖房をつけずに冷え込んだ部屋でやっていた頃は、どうも汗をかく率が低く、「早く体操の効果が出やすい夏にならないものか」と思ったものだ。しかし今は、少しでもやる気になれる「涼しい季節」が恋しくてならない。

冬には冬の、夏には夏の理由を作っては、「面倒だぁ!」と呟いている私は、やはり間違いなく努力することが嫌いなのだと思う。でも、それでも毎日実行している自分が、なんだが健気に思える今日この頃だ。