再び連載が始まって2か月が過ぎたが、体重はほとんど動きを見せず、同じところに留まり続けている。

正直に言って最近は、ちょっとこの状態に対してイライラし始めた。努力はしている。食べ過ぎや飲み過ぎにも気を付けている。それなのに痩せない、体重がまったく変化しない。これはかなりのストレスである。それは、「自分が痩せない理由が、いまいちハッキリとしない」ということだからだ。

食べ過ぎたから太る、食べなかったから痩せる、運動をサボったから体重が変化しない、など「原因と結果」というか因果関係が明らかならば、自分がするべき努力が明確になる。けれど食べようが食べまいが、運動をしようが休もうが、私の体重は全然変化しない。

ということが延々続けば、「だったら食べてもいいじゃないか」「それなら運動をサボってもいいじゃないか」という気持ちになる可能性だってある。実際、時々激しくそういう気持ちに襲われたりもする。イヤ、多分本当は、食べ過ぎたり運動をサボったりしたら、途端に私が太り始めるのは間違いないのだ。その事実が、さらに私をイライラさせる。

「食べても食べなくても同じ」
とハッキリしているなら、私は多分、好きなだけ食べるだろう。ダイエットを始めてから、極端な我慢はしていないものの、常に頭のどこかで「食べ過ぎてはいけない」と自分自身に言い聞かせている。前の連載を始めてから2年間、ずっとだ。

時々食べ過ぎて、「満腹感」を味わった時には、ものすごい罪悪感があり、「我慢」と「罪悪感」のどちらも感じずに食事が終了することは少ない。もちろんその「我慢」はさほど大きいものではなく、心のどこかで「食べ過ぎないようにしよう」と思っている…というレベルに過ぎないが、常にそう思っていてもまったくその効果が現れないとなると、自分の「我慢」を意識することが多くなってしまう。

そしてその結果、「こんなに我慢しているのに、なぜ痩せないのだ!」と思う。しかも我慢を止めたら途端に太ると思えば、いくらイライラしても我慢を止めるわけにはいかない。その上、人はイライラすると物を食べたくなるものなのだ。

満たされない心を、お腹いっぱいにすることで埋めようとする。満たされない理由が「我慢しているのに痩せない」ということである今回の場合、満たされない思いを満たそうとする行為(腹いっぱいに食べる)は、すなわちもっと満たされない思いを味あわされる…という悪循環を生む。

だから近頃の私はイライラしている。報われない努力をし続けている気がして、ある意味悲しくすらある。けれど私は、ほんの少し、例えば100gでも痩せれば、きっとこのイライラはすぐになくなるものと知っている。だから、こんなに荒んだ(?)心を抱え、「努力しても無駄なら食べてやる!」という思いと日々戦い続け、それでも太らずにいる自分を、自画自賛的に褒め上げる。

100g減という小さな目標に向かって、心の中はさまざまな戦いを繰り広げている。