「みかんちゃん、体重はどうですか?」
ダイエット塾の七尾先生とお話するたび、言われ続けたこの言葉。
「連載終了時と、全然変わりません」
そのたび、こうお答えするしかなかった…何と、9か月も!
「やっぱり、ちゃんとした管理をしないとダメね……」
七尾先生のその呟きの言葉で、今回再び、この連載のスタートが決まった。

正直に言って、本当に情けないことながら、やはり連載中と連載後では、私自身の意識に大きな違いがあった。

まず食生活。毎日何を食べたか書き、それを公開すると思えば、イヤでも変なものは食べられない。同じ飲みに行くにしても、連載中は常にメニューを報告することが頭にあるため、油っこいものは避け、ポイントの低いものを注文する。ところがその義務がなくなると、多少気を付けてはいるものの、やはり注文の仕方は「ポイントの低いもの」より、「食べたいもの」が中心になる。

連載中は不規則な生活を改めることに対しても努力をし、できるだけ三食食べるようにしたり、夜も早めに食べて早めに寝るようにしたりしたが、連載終了後に仕事の形態が変わったこともあり、今ではすっかり昔のように昼夜逆転の生活に戻ってしまっている。

そういう生活になると、毎晩寝る前に運動をする…というパターンを維持するのも難しくなった。何しろ朝まで、時には昼まで仕事で起きているわけだから、寝る時は何も考えず、そのままベッドに直行することが多い。夜と朝、昨日と今日の切れ目がまったくないので、毎日同じことを同じように実行するということができないのだ。30時間起きていることもあれば、10時間寝てしまうこともあるし、起きたらすでに外は真っ暗だった…ということもしょっちゅうある。

こんな生活では、一日に三食食べたり、三回体重を量ったり、決まったルールで体操をしたりということがかなり難しい。その結果、連載終了後、一度も体重を減らすことなく、今日まで来てしまったのだ。はっきり言って、この生活でリバウンドしなかったことのほうが奇跡かもしれない。

言い訳するわけではないが、リバウンドの危険は常にあった。人と会う機会が増え、連載中より飲みに行くことが多くなったし、その後の報告にも書いていたが、旅行に行くことも多かった。実際、体重が急激に増え、洋服がキツイと感じることも何度かあったが、毎回数日のうちに太った分を減らして、連載終了時の体重をキープし続けたのだ。
「太らなかったんだから、いいじゃん!」
と開き直るつもりはないが、連載が終わったからといって、まったく努力しなかったわけではないということだけは強調しておきたい。

それでもやはり、だらしがない性格とすぐに甘いほう、楽なほうに流されてしまう性格は認めざるを得ない。1年もの時間をかけて何とか定着させた生活習慣が、9か月で元に戻ってしまったのは事実である。

管理されなければ痩せない…のでは、一生連載をし続けなければ、今の体型すら維持できないということになってしまうが、少なくとも生活習慣は元に戻ったが、体重は増えなかったという事実を頼りに、今度の連載では気持ちを新たに、もう少し体重を減らし、本当のスレンダーな体型を手に入れたいと思う。