
Kimono Master 山龍
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消しゴムで、チョコレートの染みが落ちました!ポイントは、いじらずよく乾かしてからゴシゴシすることです。
着物の汚れ落としの必需品。洗濯のりと消しゴム!
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汚れは、難易度の高いチョコレート! 白地の着物にほくろの様に飛んだチョコを半日そのままにして、いざ消しゴムでゴシゴシ!
……落ちた! ホント、あっという間でした。肉眼ではまったくわからない完璧さ。これ、もし染み抜きで叩いたら、絶対に輪染みになっていたに違いないだろう。消しゴム、恐るべし! である。
「そやろ? 消しゴムほど賢い汚れ取りはないで。草履もバッグも……草履クリーナーとかあるけど、そんなもん買わへんでも消しゴムでええ。何でも消しゴムでオッケー!」
ちなみに、油の染みは繊維の中に入ってしまうので、水性のものほど落ちないが、例えばドレッシングのように、水分と油分が半々のものは、水分のほうの汚れは落ちるとのこと。消しゴムの優秀さに感動した私は、襟元の汚れなど、あらゆる汚れに消しゴムで挑戦してみたが、その結果は予想以上で、襟元の汗染みも、かなり薄くなった。
「襟元や袖口、足袋の裏……絶対に汚れるところは、最初に洗濯のりをかけとくとええわ。汚れが洗濯のりに乗って、洗濯のりが汚れるだけやから、洗えばすぐ落ちるし、消しゴムでこすれば、洗濯のりと一緒に落ちる」
もちろん、洗濯のりにしても、消しゴムにしても、素材によっては向かないものもたまにあるので、下前で一度試してからのほうが安全ではある。
「あっ、砂消しはダメやで。生地がボロボロになるさかいにな……アハハ!」
そこまで無知ではありません!!
というわけで、最近着物で出かけるとき、私のバッグの中には、何はさておき消しゴムだけは欠かせなくなった。
(2007.9.11)
