キブツのボランティア仲間になると国籍は違えどすぐに仲間になる。まさに同じ釜の飯を食っている仲間なのだ。インド、スイス、アイルランドのボランティアと日本人ボランティア。
 

イスラエル編〜第4話

一日8時間程度のボランティア労働をすれば衣食住を無償で提供してくれるキブツで滞在型海外旅行をたくさんエンジョイしたい! でも、毎日の労働ってどんなの? なにか資格はいるの? 外国語は必要? いろんな不安があるだろうが、Don't Worry,Be happy! You need just your body.それだけでEvery thing OK! 心配せずに、とにかく行ってみるべし。

キブツ内にある牛舎。ここでの労働は牛のMILK搾りを手伝ったり、えさをやったり。ちょっと牧場いるような体験をができる。
かつては農業中心だったキブツだが、最近はどこも工業に力を入れている。国民人口の2〜3%ほどのキブツ人口だが、国民総生産の約15%の工業生産高をキブツが生産している。

この企画も開始して4回目ですが、今回は数ヶ月ちょっと更新に時間がかかり、ようやくUPデート。更新する間、アメリカのテロ事件等があったり、報復のアフガン爆撃が続いたり、北部同盟のカブール制圧があったり、パレスチナ問題が再燃し、イスラエルで連続爆破テロがあったり、報復爆撃があったり…。

さまざまな国際的な動きが気になり、ついつい私の筆も滞ってしまいました。まあしかし、キブツ体験を思い出しながら、
ビセイデル! ビセイデル!
(ビセイデルはヘブライ語で、直訳するとOKの意)
まあなんとかなるさ! と気を取り直して、キブツ・ライフ報告を再開いたしました。

さて、今回はキブツのワーキングライフですが、到着翌々日、さっそく始めた仕事では、当初、いちばん心配した言葉の問題はあっけなくクリア。言葉がカンタンだったというより、仕事が簡単すぎたので見様見真似で十分でした。しかし、海外生活初心者にとっては、この環境だけでも英会話の練習にとてもグッド。

私の場合、最初の定職となったのは手とシャべルとスコップを使ってアボガド苗の周辺の草むしりをするだけの仕事でしたが、他のボランティアが任される仕事も職場こそ違えど大差なし。簡単すぎる仕事が中心だった。

はじめはもっと知的な仕事もできるのかと期待していたので、「な〜んだ!」と、ちょっとがっかりもしたけど、冷静に考えると、言葉はしどろもどろの突然やってきた外国人に重要な仕事など任せるところなどあるはずがない。ボランティアというと海外青年協力隊のような技術援助のイメージもあるが、とんでもない。キブツのボランティアはただの労働力援助。たんにアルバイト労働のようなもの。

職場はどんなものがあるかというと種々様々。オレンジやリンゴなどの果実園に牛舎、鶏舎、羊舎、工場、ダイニングルーム、子供の家や洗濯衣料庫等など。それぞれの場所で掃除など雑用をあれこれ。時にはチョット(実はすご〜く)退屈な仕事もあり。ただ、どこの仕事も一定期間を経れば自分の希望で移動することもOK。だからまずはいろいろ経験してみるべし。

草むしりはキブツボランティアの基本かも? 温暖な気候では雑草も多いので人件費無料の働き手は貴重な労働力だ。
鶏の卵を集めるのもボランティア労働。集められた卵は市場に売られることもあるが、多くはキブツ内の自己消費されている。

キブツ内で天然のカメレオンを発見。ちょっとした木陰をまるでトカゲのように歩いていたが動きがスローなのでなんなくゲット。性格もおとなしく、まったく危険性はない。皮膚表面のゴワゴワ感がちょっと嫌でついつい手袋をしてしまったが、素手で持ってもなにも問題なし。