翌々日、起床朝5時半。6時よりさっそく仕事開始。宿舎・ボランティアビレッジから職場まで徒歩5分。一日時差休日をもらい寝まくったあと、本日は近くの農場での雑草取り。慣れない早起きに目をゴシゴシこすってテクテク歩いていくと、職場のある所にもうオジさんが先に来ている。
初めて使うヘブライ語で「ボッケルトーブ(おはようございます)」というと、オジさんも愛想なく「ボッケルトーブ!」と返事を一言。後から知りましたが語感上、どうもヘブライ語は、日本人には言い捨てているようなキツイ感じに聞こえる。
しかし、このオジさんは確かに頑固オヤジだったけど。そして、オジさんは何も言わず、いきなり薄汚れた耐熱ガラスのコーヒーカップを出し、給湯器を指差す。きっと、まずはコーヒーでも飲めと言いっているようだ!“うまく喋れるだろうか?”“どうやって英語で自己紹介しよう”など、ヘブライ語どころか、英会話さえ不安いっぱいだった私だが、拍子抜けしたが、まずはホッとする。
このオジさん、ただの無口な頑固オヤジと思ったが、どうやら、すでにいろんな国の人間と付き合っているらしいので、ジェスチャーで人にものを伝えるのにも慣れているらしい。そぶりだけでメッセージを伝えていたようだ。
それからしばらくするといよいよ仕事開始。するとオジさんが、実にわかりやすい英語で説明する。カタカナでも書ける。「ユー・ドゥ、ライクディス。ユー・ドゥ・ディスライン。ウェン・ユー・フィニッシュ。ユー・ドゥ・ディスライン」。と言って、身振りで草むしりのライン取りを教えてくれる。「ア〜ア、英語が心配なんて思ってソンした!」と、いきなり思ったほど。
こうして、いざ始まってみると、あまりにもあっけなくキブツの日常生活はスタ一ト。けっこう力ンタンじゃん! と、私はちょっとバカにてしまった。しばらくすると次第に、そんな事も言えなくなってくるのだが、そのレポートはまた次回。お楽しみに! では、唐突にみなさん、レヒットラオー。へブライ語で「またネー」でした。ジャンジャン。
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