16年前、イスラエルに初めて訪れたときに私はそう思いました。
「何をバカなこと言ってんだ!」
数度の中東戦争、湾岸戦争、インティファーダ等々・・・・。ここ何十年、世界の火薬庫とも呼ばれてきたこの国。絶えずなんらかの紛争に巻き込まれているといっても過言ではありません。
「そんなところが楽園のはずないではないか!」
そう思うのがごくごく普通の常識人ですが、私が最初にこの地を訪れた心の底からここは楽園だと思いました。まさに「見ると聞くとは大違い」。確かに根深い民族紛争は一向に収まる気配すらありません。国境地帯ではいつも紛争が頻繁に発生しています。しかし、毎日の生活に転じてみると、印象はまったく異なるんデス。
この国に一本だけある鉄道は、毎朝通勤客でごった返すことはない。国土は四国ほどの小さな国。自宅と職場が数十キロも離れている人はほとんどいない。
時には発生するテロで命を落とす人もいる。しかし、その確立は日本で交通事故にあって死ぬ人よりも少ない。それよりも気候がよい。毎日の生活時間はゆったりしている。時には爆弾に当たって死ぬかもしれないが、日本にいたら隣のオジさんに包丁で刺されて死ぬかも? 極論だが、要は今の時代どこへ行ってもたいして変らん!ということ。ならまずは見てみないとそこが良いか悪いかもろんじられないということだ!