LADYWEB U-22の試合も最近パッとしないですしね。
KOH先生 去年はアジア大会にU-21で出場して、他の国はフル代表やU-23ばかりだったのに、準優勝しましたよね。確かに、それからだんだんジリ貧になっている感じもあります。それは、U-22の山本昌邦監督が何を考えているのかっていうのもあるんですけど。 谷間の世代とかいわれてますけど、技術レベルは絶対高いんですよ。小野伸二や稲本潤一らの次の世代ですが、別にそんなに落ちるとも思わないんですね。ただ、その技術を試合の中でどう発揮するのかっていった時に、なんか迫力がないというか、物足らないというか、場数が足りないというか。場数が足りないといっても、これだけ強化試合を組んでもらって、場数が足りないもないだろうという感じなんですが。やっぱり、10代の時にそういう経験があんまりなかったのかな、って気はしますよね。 U-22のチーム作りも何をしたいのかよくわからないという部分もあります。サッカーファンの多くが言っていることなんですが、山本監督がいろいろ実験をしているのはわかるんですが、相変わらずチームの軸が決まってないですね。監督の采配自体が決まってないように見えるのもあるんですが、いい顔ぶれなんだけど、ボールをおさめる、チームとしてボールがおさまる選手がいないのも事実です。 例えば、かつてのU-22やU-20でいったら小野とか、その前だったら中田英寿とか。ボールを預けて起点になる選手、ボールを落ち着かせる選手、それがいないですね、確かに。だから、ボールが落ち着かないから後の選手たちも押し上げられない、ボールが落ち着かないからボールを追い越してどんどん上がって行けない。どっかでボールを奪われちゃうという心配があるから、引いたままになってしまう。 ボールを落ち着かせる選手というのは、ある意味、ボールを取られにくいっていことですよね。パスミスもないってこと。必ずしも、ゲームメーカーとか、チームのエースでなくてもいいんですよ。海外のチームとか見ていれば、なにもエースといえない人や、チームの中心選手ではない人に必ずボールが預けられたりしますよね。でも、簡単に相手にボールを取られないし、タメを作ってくれて、味方の選手たちが他の位置に移動したり、ボールを追い越していくための時間を作ってくれる。で、ボールをちゃんと味方に渡してくれる。これは小野や中田でなくてもいいわけです。失礼だけど、もっと凡庸な選手でもいいわけですよ。ボールを落ち着かせる選手っていうのが、絶対必要なんです。それが一人じゃなくて、二人いればなおいい。だから困ってるはずですよ。 LADYWEB それは監督の采配が問題だからですか? kOH先生 いや、これはタレントの問題でしょう。だからU-22のチームに、そういうタイプの選手がいない。それは事実です。それは気になりますね。だから、阿部とか森崎とかが、位置的にも中盤の底ですし、もっとキッチリそれをやらなければならない。 LADYWEB そうした選手を育てなきゃいけないんですね。その役目をやる選手を。 KOH先生 彼らが目覚めて、そういう役目をやればいいし、それならなおいいし、やらせなきゃいけないですね。それは今のU-22の課題ですね。実は致命傷になる課題かもしれない。 |
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