LADYWEB ユニフォームにスポンサーのロゴがついてないですね。
KOH先生 はい、レアルはつけないですね。使命だと思っているんじゃないでしょうか、毎年1人は世界のトッププレイヤーを獲得するっていう(笑)。今シーズンの場合は、ロナウドのほうからインテルを出たかったという噂もあるんですけど。 確かに1950年代からレアルはヨーロッパ・チャンピオンズ・リーグで、その当時はチャンピオンズ・カップですが、5連覇したチームです。その後も一貫して世界のフットボールシーンにおける文字通りジャイアントであったわけです。20世紀を通じて最高のクラブという評価や自負も頷けるところです。 それから、スペインリーグっていうのは、いってしまえば、レアルのあるマドリッドのほうの地方とバルセロナの地方とで、民族が違うわけですよね。だから日本で考えられる、そうですね、例えばプロ野球の巨人と阪神みたいな、あんなもんじゃ全然なくって、もう全然違う国くらいの意識でお互いがぶつかっている。イタリアでも、ローマダービーとかありますが、そんなんでもなくて、レアル対バルセロナ自体がもう民族同士の戦争なんでしょうね。それは、たぶん我々にはずっとこれからも理解できないと思います。もう歴史的なものですから。だから、そこでの試合が選手も観客もいちばんモチベーション的に高いんでしょう。スペインはナショナルチーム、つまり代表チームは、なんかバラバラですよね。スペイン代表が国際大会であまりいい成績を残さないってよくいわれるんですけど、彼らはおそらく国内リーグがいちばん。国民の関心も。そういうのがあるかもしれません。 LADYWEB バルセロナで、FCバルセロナとレアルの試合がある時は、バルセロナ中のホテルがいっぱいになるほど、各地から人が来るらしいですよ。 KOH先生 私がバルサを知ったのは、1974年のワールドカップの前の年にヨハン・クライフがバルサに行ったんですね、その頃からバルサのことが日本でも話題になるようになって。この74年のワールドカップで、クライフ率いるオランダは大センセーションを巻き起こすわけです。レアルはその前から、ディステファノという伝説の選手がいましたし、フランツ・ベッケンバウアーらとともにドイツのスター選手だったギュンター・ネッツァがレアルに移籍したので知ってましたが。ディステファノって、知らないでしょ(笑)。 |
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