トルコというと、どんな国かご存知ない方も多いと思います。西にギリシア、東にイラン、シリアという、ちょうどヨーロッパとアジアの境目に位置する国です。そんなトルコは、西洋と東洋の文化が入り混じり、歴史的建造物、自然がつくり出した奇岩のカッパドキアや真っ白な石灰の城パムッカレなど、不思議な見どころの多い国。また、トルコ料理は世界三大料理の1つでもあるのです。私はそんな魅力いっぱいの国、トルコを旅してきました。
自由旅行をするうえで、重要になってくるのが、移動手段の確保です。その点ではトルコはとても旅行がしやすい国だといえます。というのは、長距離バスの路線が充実しているからです。本数も多く、ほとんどのバスがエアコン付きで、大型のベンツ製ハイデッカー車なので、長時間でも快適に旅をすることができるのです。バス会社によって異なりますが、車内には添乗員が付き、飲み物やおやつを出してくれます。私はイスタンブールからイズミールまでは飛行機で移動したものの、それ以後、イズミール─エフェス─パムッカレ─アンタルヤ─カッパドキア─イスタンブールと、トルコの左半分を反時計回りにバスで移動しました。
イスタンブールはボスポラス海峡を境にヨーロッパ側とアジア側に分かれ、ヨーロッパ側はさらに新市街と旧市街に分けられます。イスタンブールの観光スポットはほとんどが旧市街にあります。街を歩いていると、本当にアジアとヨーロッパの中間なのだと実感させられます。それは、ヒゲの濃いいかにも中東といった感じの人がいれば、スタイル抜群のヨーロピアンぽい人がいたりするからです。ただ、町並みはほとんどヨーロッパ的というか、地中海的な感じがしました。 |