中林晃子のちょっと気になる話題の資格

第2回 ワインエキスパート

ワインエキスパートワイン関連の資格といえば、社団法人日本ソムリエ協会が認定している、ワインソムリエやワインアドバイザーがありますが、どちらもプロを対象とした資格のため、アマチュアのワイン愛好家には少々敷居が高いものでした。そこでアマチュアのワイン愛好家が、気楽に取得できるワイン関連の資格が1996年に創設されました。それが、日本ソムリエ協会が認定する「ワインエキスパート」です。

この資格は20歳以上のワイン通なら、誰でも受験できる資格で、幅広いワインの知識があり、ある程度の嗅覚や味覚が必要とされますが、受験生のほぼ半数が取得できます。とはいえ、ワインの品質判定の実力を証明する資格であるため、これからワイン関連のショップやレストランなどを開業する予定のある人や、業界で仕事を求める人には持っていて損のない資格だといえるでしょう。

ワインエキスパートを取得する近道は、日本ソムリエ協会が開催している、通信教育講座や事前講習などで学ぶこと。もちろん、民間のスクールで学習してもなんら問題はありません。

ワインエキスパート認定試験は毎年1回で、2007年度は一次テストが8月下旬、二次テストが9月中旬に予定されています。受験会場は札幌から沖縄・那覇まで8都市。受験料は一般会員で24,000円。一次テストはワインの基礎知識や公衆衛生、ワインを含む飲料全般の必須知識を問う筆記問題。二次テストは口頭試問とワインの利き酒があります。合格率は50%弱で、公務員や会社員など社会人の受験が多い。男女比では女性が多いようです。

詳細◆社団法人日本ソムリエ協会