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外国製の化粧品は、日本人の肌に合わないのでしょうか? |
ハリウッド女優が使っているという基礎化粧品を、友人がおみやげで買ってきてくれました。しばらく使ってみたのですが、なんだか肌がカサカサしてきたように感じます。外国製の化粧品というのは、日本人の肌に合わないのでしょうか?(えりこ・29歳)
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外国製の化粧品は、どんなに優れたものでも、日本人の肌に合うとは限りません |
外国製の化粧品というのは、それがどんなに優れたものであっても、日本人の肌に合うとは限りません。欧米人の肌と日本人の肌ではかなり性質が異なり、肌は日本人のほうが皮下脂肪が多くキメが細かく、傷跡などが目立ちやすくできています。それに比べ欧米人の肌は若いうちはともかく、20歳を過ぎるとガサガサした肌になり、キメが粗いために多少の傷跡などは目立ちません。欧米人の肌は、言葉は悪いのですが、ある意味雑にできている感じです。また老化のスピードも早く、老齢期には動物のように粗い肌になる人も珍しくありません。こういう欧米人向けにつくられた基礎化粧品を、そのまま日本人が使ってよいものかどうかは、たいへん疑問です。
それにもうひとつ、欧米人は日本人ほど基礎化粧品に重点を置いていません。素肌の美しさ……にはあまりこだわらず、衰えを防ぐというよりは、化粧の見栄えで衰えを隠すほうに重点を置くようです。メーキャップ化粧品に関しては、欧米の製品のほうが色素や香料に一日の長があるようですが、基礎化粧品に関しては日本製のもののほうが優れているといえるでしょう。湿気の多い日本の気候・風土に合わせた工夫、キメ細かな肌が保てるような工夫もなされています。
もっとも最近では、外国の大手メーカーでは、日本や中国の市場に合わせた商品も数多く出てくるようになりました。東洋人の肌を研究し、開発されたものもありますので、そういった商品であれば外国製品でも使用感の問題は起きないでしょう。外国みやげの化粧品、入浴剤を使って肌が荒れたりかぶれたりするケースはたくさんあります。使う前に、自分の腕などでパッチテストをして様子を見る、または、しばらくハンドクリームがわりに使って効果を確認するなど、そのくらいの用心は必要です。(2004.3.12) |

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