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特定の食べ物ですぐニキビができるのは、内臓が悪いせいですか? |
私はスナック菓子やファーストフード、インスタントラーメンなどを食べると、すぐにニキビができてしまいます。そんなふうに、何かを食べるとニキビができるというのは、内臓に問題があるのではないでしょうか? とくに私は姿勢が悪いのですが、姿勢が悪い人は、内臓によくないと聞いたことがあります。また、とくに小腸が悪いと、ニキビができやすくなると聞きました。実際はどうなのでしょうか?(東京・年齢不詳・匿名希望)
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肌の健康と内臓の健康には、密接な関係があります |
最近の研究では、食べ物とニキビの発生は、それほど関係がないと考えられております。ですが、やはり当院にニキビ治療にいらしている患者さんの中には、「チョコレートやケーキをよく食べる」という方がときどきいらっしゃいます。
なぜ、ニキビが特定の食べ物の摂取によって、出やすくなるのでしょうか。また、なぜそういった食べ物の影響が、出やすい人と出にくい人がでるのでしょうか。考えられることは、「スナック菓子やファーストフード、ケーキやチョコレートをよく食べる、ことによって、結果的にカロリーオーバーになっている」と、いうことと、「食べるものが特定の食品に偏っている」ため、「ビタミンなどの必要な栄養素が相対的に不足している」ことが考えられます。
「皮膚は内臓の鏡」といわれるように、便秘などの胃腸障害や内臓の不調は、皮膚によい影響は与えません。そういった、皮膚と内臓との関係や、代謝のメカニズムを調べるため、腸内細菌と皮膚との関係を、専門に研究している施設もあります。ですので、もしあなたが頑固なニキビでお悩みなら、食生活を見直すことは、とても大切です。また、ニキビ治療を行う時、内科的な合併症があれば、それを治すように努力しましょう。内臓がきれいになり、からだが健康になれば、肌の新陳代謝が活発になり、ニキビが軽快することも多いものです。
また、このご相談にあったように、普段の姿勢もとても大切です。姿勢が悪いと胸腔が狭くなり、肺や心臓の働きにも悪影響を及ぼし、結果的に肌荒れにつながることもあるかもしれません。よい姿勢は、なによりもまず、本人の気力も奮い立たせる効果があり、周りの人へも好印象を与えます。姿勢と肌の健康、内臓の健康が密接につながっていると、気付いたことはとても素晴らしいことです。よい姿勢は、今すぐに実行できることですので、ぜひ試してみてください。(2002.2.7) |

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