LADYWEB講座|Beauty Clinic

みずき先生の色彩セミナー


「色」を認識するために必要な条件とは…
私たちが「色」を認識するために絶対に必要なものは、『光』です。もしもこの世に光がなかったら、色という概念もまったく生まれてなかったでしょう。

また光の他に「色を見るための条件」として、「大きさ」があります。色はある一定の大きさがなければ、正確にその色を伝えることはできません。小さ過ぎるものは、例えば白と黄色は混同され、黒と紺、青と灰色、赤やオレンジはピンクなどと混同されてしまいます。そしてもうひとつの条件は、「変化」です。私たちの「感覚」は、まったく変化しない状況の中では、刺激の強さに関わらず「ないものと同じ」になってしまうのです。例えばある実験で、オレンジ色のピンポン玉をふたつに割って目にはめ、カーテン越しに太陽を見させたところ、最初はオレンジを認識できるが、3分もしないうちに色味が消え、灰色に見えてくるというのです。つまり光と、大きさ、そしてある一定の変化がなければ、私たちは色を認識することができないのです。(2002.9.3)