近年、色が持つさまざまな効果は医療の現場にも取り入れられるようになってきましたが、これは何も特別新しい現象ではありません。
エジプトにあった癒しの神殿やギリシャの黄金期にも色彩治療は行われていたといいます。またインドの色彩研究家、ハノカ博士は「どんな病にも、カラーセラピーは応用できる」と、自身の研究で結論付けています。
実際体のどの部分にどの色が影響し、どのような病気に何色が効くのか、さまざまな研究によって明らかになりつつあります。カラーセラピーの実践家として知られる故ブルンナー博士の研究では、男性のあるグループにアルコールを飲ませ、その後、半数の人にはオレンジイエローの光を、もう半分の人には赤い光線を当てたところ、オレンジイエローの光をあてたほうは酒を飲まず、赤い光線を当てた人はその後も飲み続けたそうです。
このように色は、身体、五感、精神などに幅広く影響を与えているものなのです。(2002.8.19)
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