LADYWEB講座|Beauty Clinic

みずき先生の色彩セミナー


信号機が「赤・青・黄色」の3色に決まった理由
信号機の色は赤の「止まれ」と黄色の「注意」は、万国共通ですが、「進め」を意味する色は、日本では「青」、欧米は「緑」です。これはふたつの国がまったく違う色を使っているからではなく、実際に青色信号の色フィルターを取り外すと、青色をしており、その色フィルターを黄色っぽい白色光で照らすため、緑に見えるのだそうです。日本人が大抵「進め」の信号を「青」と答えるのは、「赤・青・黄色」という言いかたが、覚えやすいからだという説もあります。

ではなぜ、信号機の色がこの3色に決まったかというと、赤は光のスペクトルが一番長く、遠くからでも認識することができるので、早めに「止まれ」のサインが伝わるため。青は興奮を抑える沈静効果があるため、スタートするときに落ち着いていられるため。黄色は目の網膜に、広く、大きく見える作用があるので、青から黄色に変わったのを見逃さないからです。信号機の色にも、色彩学的な裏づけがあったのです。(2002.6.24)