LADYWEB講座|Beauty Clinic

みずき先生の色彩セミナー


おいしそうな色って、どんな色?
食事をする時、まだ口に入れていないうちから「おいしそう」「まずそう」と感じることがありますが、その理由には色合いも大いに関係があります。

ある研究所で調べたところ、「食欲が湧いてくる色」としては、赤、赤橙、黄色、緑青、桃色、クリーム色などが挙がり、「食欲を失う色」としては、赤紫、緑黄、灰色、からし色などが挙がり、いちばん悪いとされたのは、黄緑と紫だったそうです。

しかしいくら食欲が湧かない色だといっても、食物にはそれぞれが持つ固有の色があるため、どんな食品も赤や赤橙にすればよいということにはなりません。

例えばアメリカのある実験農場で、ニワトリに化学成分の入った餌を与え、見た目はまったく同じ白い卵で、卵黄の部分が赤いものと、青いものが生まれるようにしました。その2つの卵と普通の卵の3つを、集まった人々に出したところ、誰も手をつけなかったといいます。私たちは「自分が思っている色」ではないものにも、食欲を失うのです。(2002.6.24)