LADYWEB講座|Beauty Clinic

みずき先生の色彩セミナー


暑い夏を快適に過ごす、服の色とは?
色には、身に付けたり目で見たりすることによって「暑い」「寒い」と感じさせる力があります。夏に好んで黒を身に付ける人は少ないと思いますが、それも、黒が放射熱を通しやすく、より暑く感じられてしまうからです。

私たち日本人は、四季を通して、衣服によって常に皮膚と衣服の間の温度を一定に保つようにしています(これを「衣服内気候」といいます)。日本人間工学研究所の調べでは、私たちが快適と感じる衣服内気候は、温度=31〜33℃、湿度=40〜60%で、灼熱の国に暮らす人たちが白い衣服を着ているのは、白が放射熱を遮断し、快適な衣服内気候を維持することができるからです。

色による放射熱吸収率は白が一番低く、赤は白の約2倍、紫は約2.3倍、黒は2.5倍になります。白に次いで低いのは黄色、次が紺で、浴衣などに白や紺が多いのも、理由があるのです。(2002.6.10)