LADYWEB講座|Beauty Clinic

みずき先生の色彩セミナー


ふだん聴いている音にも色の違いがある
意識している人は少ないと思いますが、実は「音」にも色彩があります。専門用語では音刺激によって色覚を伴うことを「色聴」といい、音によってはっきりと色を見ることができる人のことを「色聴所有者」と言います。

1905年に行われた色彩共感覚の実験によると、音階別にドは赤、レはスミレ色、ミは黄金色、ファはピンク、ソは空色、ラは明るい黄色、シは鮮明な銅色に感じるという結果が出たそうです。また同じ実験の結果、1オクターブ離れたドも赤で、高い音調になるほど色彩は明るくなり、低くなるほど暗くなったとあります。例えばドなら、高くなるほどピンクに近づき、低くなるほど焦げ茶になります。♭レは紫、#ファは青緑に感じ、#ファとドを同時に響かせると、赤と青緑を混ぜた場合同様、灰色の色聴になったそうです。

このように色と音は非常に密接な関係にあり、実は私たちは、何かを見ながら音を感じ、音楽を聴きながら色彩を楽しんでいるのです。(2002.4.22)