LADYWEB講座|Beauty Clinic

みずき先生の色彩セミナー


精神世界の表現や信仰の中で使われる色の効果
近年、カラーセラピーやカラーコーディネートなどの言葉が普及し、色が不思議なパワーを持っていることは、誰もが認識しています。しかし言葉の新しさに反して、実は色が持つパワーに対する認識は、かなり古くからありました。

例えば階級や権力を表す象徴として使われたり、呪術や信仰などにも使われてきました。日本の色彩の使い方は中国の影響が強く、陰陽思想に基づいています。陰陽思想は、陰陽五行を定めたものであり、五色、五方〈方位〉、五感、五臓(人体)、五星があり、人体から惑星まで、すべてひとつの宇宙であるという考え方です。

この中国に五千年前からある思想が日本でも取り入れられ、神社の五色の幕や懐石料理の色使いなどの形で、現代でもその影響は残っているのです。また神道における禊ぎを表す白に対しては、日本独特の信仰があります。そこから白には、精神集中や瞑想効果などの心理作用が働くとして、武道着などは白が使われているのです。(2002.1.7)