LADYWEB講座|Beauty Clinic

みずき先生の色彩セミナー


「赤」は人類の歴史上、最も古くから使われた「色」
広告や危険を知らせる看板など、目立たせたい部分には赤が使われていることが多く、これは、赤の持つパワーが利用されています。赤には人間の心拍数や脈拍などが反応するほどの力があるため、どうしても目がいってしまうという効果が使われているのです。

アメリカの人類学者の研究によれば、人類が最初に認識した色は、赤だと言われています。それまでにも光と闇を表す白と黒はありましたが、有彩色の中で一番初めについた色名が「赤」であり、それは世界各国で共通しています。

世界中にたくさんある洞窟壁画や、日本の古墳にも赤を使ったさまざまな模様が残っており、赤が古くから使われていた色だということが分かります。また生まれたばかりの赤ちゃんは、最初は光と闇で周囲を認識していますが、だんだん目が見えるようになってきて、最初に反応するのも赤です。生理的にも、歴史的にも、赤は私たち人間がいちばん最初に出会った「色」なのです。(2002.1.1)