LADYWEB講座|Beauty Clinic

みずき先生の色彩セミナー


地域によって好む色が異なる
ブラジルのリオのカーニバルでは、人々は鮮やかで濃い色の派手な衣装を着て踊っていますが、基本的にヨーロッパのラテン民族は赤や橙、黄色などの暖色系を好む傾向があります。

これにはもちろん民族的な理由もあるかもしれませんが、基本的には赤色視細胞(赤色視覚)が発達しているためと言われています。人間の目の発達は地域によって違い、特に赤道の近くに暮らす人は、太陽光への耐性で赤色視覚が発達するのです。これによって赤や橙、黄色の微妙な違いまで感じることができ、私たち日本人以上に、そういった色を美しく感じるのです。また赤を見ると喜びを感じるという心も育まれ、開放的で明るい性格になるといわれています。

反対に雪の中で暮らしている人は、白色視覚が発達するため、白の微妙な違いも分かるそうです。暑い地域に住んでいれば寒色を、寒い地域ならば暖色を求めるように思いますが、視覚の発達によって、求める色も違ってくるのです。(2001.12.24)