LADYWEB講座|Beauty Clinic

みずき先生の色彩セミナー


色の対比効果と人間心理に及ぼす影響
今回は、色の持つ性格を、効果的に使う方法についてお話ししましょう。色は、黒で囲んだ時、もっともはっきりとして、その色の持つ特性を充分に発揮することができます。

たとえば赤を黒で囲むと、全体が赤みを帯びて見えるし、白で囲むと赤みが抑えられると言われています。これは「色の対比効果」と言い、もっともわかりやすいのは火事です。夜に起きた火事は大火事のように見え、同じ火勢でも、昼間だとボヤ程度に見えます。これも色の対比効果のひとつです。

色の対比効果は、料理の盛り付けなどにも用いられます。お寿司屋さんのカウンターはたいてい黒ですが、そのほうが盛り付けられたネタがよりおいしそうに見えるからです。回転寿司の場合でも値段の高いものは紺や小豆色の皿に盛り、安いものは白い皿に盛ったお店が多いようです。たまに緑の葉を器代わりにして、その上にネタを置くお店がありますが、マグロの赤身が緑に負けておいしそうには見えません。深い緑色は黒同様に映えると考えたのでしょうが、実はこれはまったくの逆効果なのです。(2001.12.17)