LADYWEB講座|Beauty Clinic

みずき先生の色彩セミナー


バスの色が表わす、その街のイメージ
最近、カラフルにペイントされたバスや電車をよく見かけませんか? 以前は広告主体だった車体が、バス路線自体の存在アピールと、商品価値を高めるために使われるようになったのです。特に高速バスは、大面積のボディを活かして、蝶や海などを描いた個性あふれるカラーリングがなされています。

では外国のバスはどうなのでしょうか? 例えば淡い黄緑の建物が多いスイスのベルンでは、オリーブ色のバスが走っています。街の建物と同系色なので、シックに映ります。風土が冷え冷えとして寒いロンドンは、黄色と赤のカジュアルな雰囲気のバスが、寒い風景のアクセントになっています。サンフランシスコの郊外を走るバスは、淡いブルーや赤を使った、ロマンティックなイメージのバスです。また緑の少ないイタリアでは、緑色を使ったバスが走っています。

普段何気なく見過ごしているバスの色は、実はその町のイメージを作る、大切な要素のひとつなのです。(2001.10.22)