LADYWEB講座|Beauty Clinic

みずき先生の色彩セミナー


色彩が心理状態に及ぼす影響
私たちは普段、たくさんの色に囲まれて生活しています。目に見えているものの色だけではなく、太陽の光が作り出す目に見えない色(代表的なものでいえば紫外線や赤外線)もあります。そしてそのたくさんの色に、私たちの心理状態は大きく影響を受けているのです。

例えば人は赤い部屋では時間を長く感じ、緑の部屋では短く感じるという傾向があります。ある実験で、ふたつのグループの人たちに全員時計をはずしてもらい、ひとつを赤い壁の部屋へ、ひとつを緑の部屋へ入れ、3時間の会議を開きました。すると赤い部屋のグループは6時間くらいに感じたと答え、緑の部屋の人たちは2時間くらいに感じたと答えました。

また海外のあるバス会社では、後部座席に乗客を座らせるために、明るく目立つ色を使っていますし、最も脳を刺激する黄色を、通学路に使っている町もあります。無意識に選択したつもりが、実は環境に左右された結果......ということもありえるのです。(2001.10.15)