LADYWEB講座|Beauty Clinic

みずき先生の色彩セミナー


人間が色彩から受け取る情報量の多さ
人間を取り巻く色は、100万色とも800万色とも言われています。たとえば火星や月には水はなく、岩石ばかりで、モノトーンの世界です。しかし地球には青い海や空、緑の木々、夕焼けや紅葉、そして色とりどりの花々、白銀の雪など、自然界をとってみても、さまざまな色が満ち溢れています。しかもこれだけたくさんの色を見分ける能力を持っているのは、多くの動物の中でも人間だけだと言われています。

嗅覚や聴覚はネコや犬などには劣りますが、こと色覚に関しては、動物界では抜きん出て発達しているのです。人間は外部からの情報を五感を通じて獲得していますが、中でも視覚を通して得られる情報が、その80%を占めています。その視覚による情報は、対象の大きさ、形、動き、色彩などに分けられ、もっとも重要な情報のひとつが色彩です。

つまり、もし人間が色を見分けることができなかったら、受け取る情報の量と質が極端に低下してしまうということなのです。人間が受け取る情報のかなりの部分を占めている「色彩」の力は、それだけ大きいのだということをわかっていただけたでしょうか。(2001.10.15)