 |
バイトの女の子が、伝言を何度も間違えるので、困っています |
最近、うちの会社に入ってきたバイトの女の子は、伝言がきちんとできなくて困っています。たとえば、14時の打ち合わせを13時に変更という伝言を、午後３時と間違えるような初歩的なものから、商品の注文１ダースを１個と伝えたりするんです。この間も２日に納品といわれて納品したら、実は20日納品の間違いで、冷や汗をかきました。毎回、くどいほど確認をして念押しするのですが、間違いに気づかない。おまけに注意しても、あっというまに忘れてしまうので、効果がぜんぜんないんです。電話を取らせなきゃいいのかもしれませんが、それではバイトの意味がないし…。こういう子に、どうやって仕事を教えたらいいのでしょうか？（祥子・25歳・事務）
|
 |
まず上司に報告し、次にもう一度、一から教えてあげましょう |
このバイトの子は、責任感がないし、何より頭が悪い。私だったら、そういう子はクビにするし、まず雇わないですね。祥子さんの立場がいまいちよくわかりませんが、たぶんそのようなことができる立場ではないと思います。ですからあなたがしなくてはいけないことは、まず上司に報告することです。
これは、あなたの責任であるとか、あなたが困ることでは全然なく、そういう子をバイトとして雇った会社側に問題があります。「バイトの子が今、こういう状況でミスを起こす可能性があって、一応注意はしているものの今後わかりませんよ」という報告をしておくことで、ある意味、祥子さんに責任はなくなります。それを報告せずに、もし何か大きなトラブルが起こった場合、いくら「私じゃなく、バイトのミスです」といっても、そんないい訳はききません。
報告をした上で、次に祥子さんがするべきことは、こんなことは当たり前と思うようなことも、一から教えてあげること。「電話の時の受け答えはこうだよ」とか「注文の時は、必ず商品名と個数を折り返し確認する」とか、そういうことからです。注意をしてもあっという間に忘れてしまうのは、大したことではないと思っているからです。バイトの子に、なぜこういうことが起こると大変なのかを説明し、それでもミスをするならあなたの責任だ、ということをきちんと伝えましょう。アルバイトでも責任を取らされるということをきっちり伝え、自覚を促すということを、一応試みてみましょう。
しかし、どんな完璧な人でも、忘れることはあります。だから、必ず電話の側にはメモを置き、メモに書き取るクセをつけさせましょう。あとは反復するクセをつけさせることです。例えば、２日と20日を間違えるのですから、電話の時にもう一度繰り返して確認させるようにするのです。電話を受けた時点で、「それでは伝言を繰り返させていただきます。納品は20日ということでよろしいですね？」というように。
これは、バイトの子に内容を理解することを求めるのではなくて、流れ作業として身につけさせるのです。誰から何時に届いたとしてもメモを必ずつくらせて、それを反復させるのです。また、最初のうちは、「反復して確認しましたか？」と細かくあなたがチェックしましょう。流れ作業……つまり、習慣として体にたたき込めば、意外に内容を理解できなくても実行できるものです。頭で完璧に理解させようというのではなく、身体で覚え込ませるようにしましょう。（2002.7.1） |
|
 |
 |
 |
|
 |
後輩への指導で悩むあなたには、指導者としての力を発揮する緑の服がおすすめです。また説得力を高めるワインレッドや、明るめの茶色もいいでしょう。もし会社が制服なら、ステーショナリーやハンカチ、髪を結ぶリボン等、自分の目につくところ、人の目につくところに、緑やワインレッド、茶色などの色を配しましょう。 |
|
|
 |
|
 |
|
|
|
|
