LADYWEB講座|Color Therapy

ひかる先生のカラー人生相談


質問 離婚したいけれど未練も捨て切れない
結婚13年目の子供のいない主婦です。離婚のことで悩んでいます。3年前、夫が寝たきりで、痴呆老人のような症状になりました。入退院を繰り返し、何とか看病をしてきたのですが、我慢の限界になって、私は寝たきりの夫に暴力を振るうようになってしまいました。自分でも自分が止められなくなって、主人の実家に引き取ってもらいました。私は仕事を見つけ一人暮らしを始めましたが、嫌いで別れた訳ではないので、元気な頃の夫を思い出し、大事にしてくれた恩も忘れて自分だけ好きなことをしていることに罪悪感を感じています。夫にとっては、両親と私とで田舎で面倒を看ることがいちばんよいことだとわかっていますが、今まで、ほとんど交流のなかった義父母と知らない土地で一緒に暮らすことはできません。新しい人生を始めたい気持ちもあるけれど、離婚をいい出せずにいます。都合のよいことをいえば、夫にも、義父母とも円満な形で同意してもらって離婚したいのですが、まだ自分自身の未練も捨て切れていないのです。どう心の整理をしたらいいのでしょうか?(匿名希望のあまえんぼ・三重)


回答 自分勝手過ぎます。もう少し周囲に対する気配りを…
本当にあなたはあまえんぼです。彼に申し訳ないとか、色々なことをいっていますが、あなたが悩んでいるのは、要は自分のことだけです。「面倒は見きれなかったけれど罪悪感は感じている」「一人でいると寂しいからいいときを思い出す」「未練も感じているけど離婚したい」あなたはフォローはしているけれど、なんだか自分勝手な話だと思いませんか?

現在、本当に大変な状況にあなたがいることはよくわかります。そして、このメールもあなたの本心でしょう。みんなもそういうふうに考えるだろうとも思います。あなたを責めているわけではありません。だけど、よく考えてみてください。いちばん大変なのは、あなたのご主人じゃないんですか? あなたによく考えてもらいたいのは、好きで結婚して13年も一緒に暮らしてきたわけですよね。もし、彼とあなたで病気になったのが反対だったとしたら? もし、病気になって寝たきりになったのが、あなただったらどう思うのでしょうか? 愛し合ってきた相手のことを、あなたが考えていないわけではありませんが、もう一度逆の立場だったらどうなんだろうと考えてみるべきです。

今いちばん大変なのは彼で、いちばん辛いのも彼なんです。彼がいちばんあなたに望んでいることを想像した上で、あなたは何をしていきたいのかをもう一度考えてみてください。もちろんあなた自身の人生を考えていいんです。ただ、メールを読んでいて気になったのは、あなたがなぜ離婚を急ぐのか、ということです。新しい人生とあなたはいいますが、彼と別れないとそれはできないのでしょうか。例えば一人暮らしをして働きながらでも、彼に会いに行くことはできますし、手紙を書いたり、写真を送ったりすることもできるはずです。地方的な問題もあるでしょうから、無理なことも色々あるかもしれませんが、自分の気持ちとして何かできることがあると思いませんか?

結婚ということはふたりで生きていくということです。片方に問題が起きたからといって、すべてをリセットして初めからやり直すのではなく、それまでのふたりで築き上げた年月があるわけですから、その日々を思えば、何か彼のためにできることがあるんじゃないかと考えるのが本当ではないでしょうか? あなたが彼を愛しているとか、未練があるというのであれば、なおさらです。本当に罪悪感を感じているのなら、そのぐらいはしてもいいのではないでしょうか。

あなたの選ぶ道はいろんな方向から考えられます。ご両親にも承諾してもらい、円満な離婚をしたいと望むなら、あなたが彼を愛しているけれども、もうどうしようもない状態だということ、そしてあなたの真心がご両親に通じたなら、いずれはご両親のほうから「あなたなりの人生を生きて」と励ましの言葉をもらえるんじゃないでしょうか。

あなたには離婚を急ぐ理由があるのですか? もしあなたに、他に好きな人ができて離婚したいというのなら、それはそれなりに今まであなたが彼やご両親に尽くしていたなら、当然「いいじゃない。幸せになりなさい」といってくれると思います。あなたなりのベストを尽くして後悔しないようにしていかないといけません。罪悪感に苛まれている。でも離婚したいというのであれば、その罪悪感はずっと続くでしょう。

何もおおげさなことじゃなくていいんです。田舎に帰って面倒をみるか離婚かという、ふたつにひとつの選択ではなく、もう少しあなたなりにできることから始めてみてはどうでしょうか。働きながら面倒を見ることが、どんな大変なのかよくわかります。食べていくためには、それなりのことをしていかなくてはいけないこともよくわかります。でもあなたのように、別れなきゃ新しい人生が始まらないというのは極端ではないでしょうか。いきなり結論を白か黒かと決めなくても、黒に近いグレーから始めて、だんだん白に近付けていくことも可能だということをわかってください。


あなたの場合、甘えや依頼心の象徴である黄色、欲求の象徴であるオレンジが避けて欲しい色です。身につけるなら、責任感や自立した大人、周囲の気配りを表す色であるブルーを選ぶようにしましょう。