第６週めのポイント評価

みかんさんは、今ひとつの山場を超えるところで、少しつらい時期だとおもいます。体重が減らなくなる時期、横ばい、あるいは軽く逆戻りの時期こそ、食事療法に最も神経をつかってください。この時期だけは、安定したポイントを保つこと、全体の栄養バランスを整えることに、注意をしてください。それを一定期間続ければ、必ずまたやせ始めます。

この段階で悪い食事をしてしまうと、また元に戻ってしまい、最初からやり直さなければなりません。というより、以前よりやせにくい体質となり、食事療法がもっとつらく、条件が悪くなってしまうのです。体重計の目盛りが下がり続けている時は、確かに精神的な励みになりますが、それでなければ食事療法を続けられない……という考え方は、自分で意識して、少しずつ変えていくようにしましょう。

ダイエットを続けていると、必ず体重が減らない停滞期がやってきます。その時期に、「精神的に持ちこたえるかどうか」が、ダイエット成功、不成功の分かれめです。
今回、みかんさんが原稿に書いているように「こんなに努力しているのに、なぜ体重がおちないの？」という思いは、理性を吹き飛ばす勢いで「食欲」となって顕われてきます。

それは「おなかが空いている」ための「食欲」ではなく、「所有欲」や、「アイデンティティ」を満たそうとする意識に近いのです。自己実現を体重計の数字に求めるあまり、それが得られないと、「空腹感」ならぬ「空虚感」を持ってしまうのです。

体重が横ばい状態になった時に、もっとも気をつけなければならないのが、この「空虚感」との闘い。これは、ダイエットで努力をした人ほど、強く起こる「精神的リバウンド」です。
ポイント式ダイエットでは、最初からあまり頑張り過ぎない、というのを成功の秘訣としています。長期間、あるいは一生体重コントロールをしていくためには、「こんなに努力しているのに」と、いう気持ちにならない程度で、食事制限をしていきましょう。

青山ダイエット塾　七尾史