みかんさんのダイエットも、いよいよ残すところあと１週間となりました。一生懸命に頑張ったのですが、目標体重をクリアできず、みかんさんご自身は納得できない状況かもしれません。ですが、たとえ数百グラムずつとはいえ、リバウンドせずに確実に体重を落としてきたことは、評価に値すると思います。みかんさんも日記で書かれていますが、やや太めの体重が自分の適性体重であると認めるのは、辛いことだとは思います。ですが、まずはやはり現実を受け入れ、その上でベストな方法を模索していくしかないと私は思います。

何度もダイエットを繰り返す、ダイエット・リピーターは、現実認識と、客観的判断が欠如していることがよく指摘されます。現実を受け入れないられないと、自分の体に合っていない方法や、無理な方法でのダイエットを行なうことになり、効果が出ないどころか、体調を崩すことにもなりかねません。人には誰しも体質というものがあり、同じ方法でダイエットの日々を過ごしても、その効果の出方はさまざまです。一定期間、ひとつの方法でダイエットを続け、自分の傾向を掴むことができたら、それを踏まえて次のステップに進むのがベストです。

みかんさんの場合、この１年間を振り返って思うのは、「現状維持」をしようとする能力が非常に高く、体重も落ちにくいという短所はある反面、リバウンドしにくいという長所があります。もしそれならば、今後は体重の数字にあまりこだわらず、見た目の部分引き締め、つまり運動療法でシェイプアップを心がけてはどうでしょうか。毎日の適度な運動で、代謝を正常に保ち、むくみのないボディラインを維持する。ややハードな運動で脂肪を燃やし、部分的に引き締まった体型を保つ。そういったことが向いているように思えます。

体重が落ちにくく現状維持能力が高い人は、過度な食事制限を行なっても、「努力の割に痩せない」という結果になりがちです。それよりはむしろ、食事制限はあまりかけずに、ある程度食べたいものを食べ、運動によって次のステップを目指すほうが、より効果が高いと思われます。

みかんさんは、今回の日記の最後に「たとえ連載が終わっても、必ずスレンダーな肉体になれる日がくると信じている。今の生活を続ければ、きっといつか、そうなるはずだ。連載を続けて、結果は不本意だったとしても、そう考えられる自分になれたことは、とても大きな成果だと思っている」と、書いていらっしゃいますが、まさしくその通り。この連載が終わっても、このまま継続することで、少しずつでも理想の体型に近付けられるだろうと、私も信じています。