第46週めのポイント評価
今週のみかんさんの食事は、後半は甘いものを摂ることが少なくなり、バラエティに富んでいて、たいへんいい内容です。ポイント的にもいい形できているので、そろそろ体重が減ってきてもいい頃なのですが……。体脂肪率は、一度も30を超えることがなく、確実に体操の効果が上がっていることがわかります。
さて、今週はダイエットの「精神的なリバウンド」を防ぐ、マインド・コントロールについてお話ししましょう。ダイエットを続けていると、決して空腹ではないのに、「目が食べたい」「頭が食べたい」状態になることがあります。これは、抑圧されたことからくる、精神的なストレスが原因です。この精神的なものからくる飢餓感は、本物の空腹感同様に抵抗しがたく、リバウンドを繰り返しては、新たなダイエットに挑む「ダイエット・リピーター」をつくり出してしまいます。
ダイエットに慣れてくると、実は少量の食事でも満足できる胃袋になるのですが、「我慢を続けている」という意識が、時に怒濤のような食欲となって、ダイエッターを襲います。そういう時に、チョコレートをひとかけら、和菓子を1個だけ……という感じで、「少しだけダイエットをサボる」ことが、実は効果的なのです。みかんさんは、「なぜ甘いものが欲しくなるんだろう?」と、言いつつ食べていますが、決して食べ過ぎているわけではなく、ちょうどいい感じで「精神的な飢え」を満たしているようです。
ダイエットに何度も失敗するダイエット・リピーターの人は、「ゼロか100か」「白か黒か」の、極端な考え方をする人が多く、「食べない時は徹底的に食べないくせに、食べ始めると止まらない」人が多いようです。つまり、我慢に我慢を重ねてほとんど何も食べず、1〜2週間でに一気に3kg痩せるのに、何かのきっかけで食べはじめると、今度は自分を制御できなくなってしまうのです。
多かれ少なかれ、ダイエッターにはそういう傾向がありますので、自分の「欲」や「エネルギー」を、少しずつ放出させてあげる、また上手に方向転換するテクニックを覚えておくと、少し楽にやり過ごせるようになるでしょう。さて、以下にダイエット中にはぜひ守ってほしい、マインドコントロールの方法をいくつかご紹介しますので、明日からさっそく試してみてください。
◆甘いものが食べたい……などの激しい飢えに襲われたら、我慢しないで食べる。ただし、量は少なめに。(自分をコントロールできない人は、最初から食べる分だけを取り分け、残りは捨てる、人にあげる、などの工夫をし、それ以上食べないようにする。)
◆余分な食べものは見えない場所に隠す。(上記とほぼ一緒ですが、自分をコントロールできない人は、必要以上の食べ物を、目に触れる場所におかないように工夫しましょう。コツは、食べはじめる前に、余分のものを隠す、しまう……です)
◆のべつ鏡に自分の全身を映す。(自分の体を意識することは、交感神経を刺激し、食欲を抑えます)
◆食器やテーブルクロスは青い色のものを使う。(白や暖色系のパステルカラーは食べものをおいしそうに見せ、食欲を増進させます。最も食欲を落とす色は、青だと言われています)
◆テレビを見ながら、本を読みながら物を食べない。(ながら食事は、自分の食べる量のコントロールがしにくく、また“食べた”という満足感を得られません。食事は味わいながら食べ、精神的な満足を与えてあげることが大切です)
◆部屋の照明を可能な限り明るくする。(レストランにあるような、薄暗い間接照明は食欲を増進させます。ダイエット中の食事は、明るい照明の下で食べましょう)
◆BGMはアップテンポで。(ハードロックのような大音量の曲や、アップテンポのノリのいい曲は食欲を落とすことがわかっています。“癒し系”の曲は、食欲を増進させるので、ご注意を)
◆食事前にシャワーを浴びる。(熱いシャワーは体を緊張させ、食欲をおさえます。逆に、ぬるいお湯にゆっくりつかると、副交感神経を刺激し、食欲を増進させます)
◆食事はできるだけひとりで食べる。(人と一緒に食事をすると、なかなか自分のペースで食事ができません。相手の人に気を遣うということもありますし、ましてアルコールを薦められたりすると、ますます誘惑に抗し難くなります。ダイエット中は、可能な限り、ひとりでゆっくり……の食事を心がけましょう)