第41週めのポイント評価
今週のみかんさんの日記には、「お腹一杯好きなだけ食べる…という以外にも、快感はたくさんあるのだと知った」というようなことが書かれており、たいへん素晴らしいことだと思いました。最初は義務感でやっていたことが、長期間続けることでそれが日常となり、だんだん自分の喜びとして感じられる。とてもいい形で、健康的なダイエット生活が、身についてきたようです。
運動には、ホルモンの分泌や代謝を整える、ということ以外に、精神的なコンディションを整える効果もあります。スポーツ選手に「うつ病」その他の精神・神経科の疾病の割合が少ないのは、皆さんよくご存知の通りです。(ただし、ポイント式ダイエットでは、スポーツ選手がするような、過剰な運動は推奨していませんので、そこだけはどうぞご注意ください)
人間はストレスがかかると、“闘争・緊張のホルモン”と言われるアドレナリンが分泌され、血液中の糖分を使ってエネルギーをつくり出そうとします。そのため血中の糖分が低下し、「甘いものが欲しい〜」という状態になります。よく疲れた時、労働をした時に甘いものが欲しくなる、といいますが、これは血中の糖分濃度を上げるための、人間の自然な欲求なのですね。
アドレナリンは、体が興奮状態にある時……たとえば何かに対して怒りを感じた時や人前であがって緊張した時に分泌されます。またイライラしたりなど、激しい欲求不満を感じている時にも分泌されます。この欲求不満の状態は、糖分を欲しがるだけでなく、人によっては飢餓感となって食欲中枢を刺激します。
そのため、ストレスのたまりやすい性格、寂しがり屋の人や、わがままで甘えん坊の人は、過食からくる肥満の危険が高いと言われています。ただ、そういった傾向を持った人でも、毎日適度な運動を行なうことで、ホルモンの分泌や代謝を整え、またストレス解消にもなって、食欲コントロールをしやすくします。何か目標を持ち、それに向かって努力をすることは、日常に充実感を与え、やがて自分への自信となります。
「私は寂しがり屋で、わがままで甘えん坊。ダイエットなんか続かない」と思っている人も、どんな小さなことでも、何でもいいですから、ぜひ今日から何か始めてみてください。1日5分の体操、1日3回の体重測定、または食事内容をノートに書き込むだけで構いません。最初は確実にできるところから始めて、それが習慣化してきたところで、徐々にノルマを増やしていきましょう。
何度もダイエットに失敗してきた人は、たいていの場合、多くのメニューを一度にこなそうとし、それが続かなくて失敗してしまいます。ダイエットの成功、不成功の鍵は「食事の量」「カロリー数」ではなく、「継続」なのです。「何も食べない」ではなく、「少しだけ減らす」「少しだけ運動する」を毎日続けることが、やがて大きな結果に結びつくのだと思います。
なかなか減らない体重に苦しみながらも、とにかく「継続すること」に主眼をおいて日々努力をしてきたみかんさんは、気づいてみれば10kg近くのの減量に成功しています。健康も損なわず、肌荒れもせず、リバウンドしにくいダイエット。これが理想の形ではないかと、私は思います。