第37週めのポイント評価
みかんさんはダイエットスタート時から約9か月を過ぎた今、トータルで9.3kg減。当初、20kg減を目指してダイエットを始め、未だに10kg減に至ってはいませんが、あまり無理をせず、リバウンドもせず、ここまで体重を落とせたことは、たいへん素晴らしいことです。
太った人が急激に痩せると、シワやタルミができてしまうことは、皆さんよくご存じだと思います。ですが、ひと月に1kgぐらいなら、皮膚も減量のスピードについてゆくことができ、シワを作らずきれいに痩せることができます。そういった意味では、みかんさんの減量は、理想的なペースだったと言えるでしょう。
さてこれからの約3か月は、いよいよ最後のステップとなります。実は私自身、次はみかんさんにどんなカリキュラムを組んだらよいか、悩んでいるところです。もともと、ポイント式ダイエットというのは、「美容的な減量」ではなく「太り過ぎた身体を正常値に戻す」という観点からのダイエット法です。これまでの約9か月間のみかんさんの体重の変化を見ていると、最初は急激に落ち、最後の3か月はほとんど横ばい状態でした。グラフを見る限りでは、現在ほとんど「安定期」に入っており、減量をするにしてもあと2kg〜5kgが限界のように思えます。
これは、みかんさんが目標体重とするトータル20kg減が不可能だ、と言っているわけではありません。どんな人でも痩せることはできるのです。ただ、「健康体重」といわれるものは個々に異なり、今のみかんさんの今の体重は、ほぼそれに近いのではないでしょうか。つまり、日常生活の中でダイエットを意識せず自然に維持できる体重、それが「健康体重」なのです。
みかんさんの現在の54.2kgという体重は、ご本人の意識も、また客観的に見ても「太め」であることは、間違いありません。ですが、これだけ長く体重が動かないということは、「停滞期」ではなく、「健康体重ゆえの安定期」ではないかと思われます。
この件について、そして私の観点については、みかんさんとじっくり話し合いました。そして、今後さらに体重減を目指して頑張るならば、低インシュリンのポイント式ダイエット法だけでは限界がある、ということをお話ししました。ここから先は、「健康体重」ではなく、「美容体重」を目指すことになります。これ以上体重を落としていくためには、ポイント式だけではなく、新たなメソッドを加える必要があるということです。
みかんさんの第4ステップは、「ポイント式+運動療法+アルファ」ということで、現在新しいカリキュラムを作成中です。次号で、その内容を詳しくご紹介いたしましょう。