(10月22日〜28日)

杜野みかん・一日の持ち点70Point

火 曜
水 曜
木 曜
金 曜
土 曜
日 曜
月 曜
朝 食
パン
昼 食
玄米パン
オニギリ/サラダ
オニギリ
食パン
肉まん
玄米パン
ラーメン
夕 食
チキン/パン
ゴハン/いくら/煮物/野菜炒め
ゴハン/ツナサラダ/いくら/豆腐
牡蠣フライ/エビフライ/ゴハン/スープ
ビール/パスタ/サラダ/グラタン
いくらとジャコのパスタ
梅酒/餃子/サラダ/豆腐/マグロのタルタルソース
間 食
コーヒー(牛乳)/オニギリ
コーヒー(牛乳)
コーヒー(牛乳)
コーヒー(ミルク・砂糖)
コーヒー(牛乳)
コーヒー(牛乳)
コーヒー(牛乳)
合 計
48 point
69 point
50 point
55point
72point
56point
70 point
体 重
55.0kg
55.2kg
55.2 kg
55.0kg
55.2 kg
55.4 kg
55.0 kg
体 脂
肪 率
29.4 %
28.0 %
31.2 %
33.2%
34.0 %
28.0 %
28.8 %
体 操
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第28週めのポイント評価

今週のみかんさんの日記では、ダイエット茶やサプリメントについて触れているので、私もそのテーマでお話ししたいと思います。

数か月前、中国製のダイエット薬が、肝臓障害を起こすことが大きなニュースとになり、それは皆さんもお聞きになっていると思います。またその後も続けて、アメリカ製の「痩せ薬」や、日本製のダイエット茶にも、危険な成分が含まれていたと報告されました。確かに、ダイエット関連商品の“すぐに痩せます”という「うたい文句」は魅力ですが、実際に薬やお茶、サプリメントなどで急激に体重を落とすことは、できません。もし実際に体重を落とせるなら、そういったものには、必ず副作用があると考えていいでしょう。

日本でも、25〜30年くらい前までは、厚生省の取り締まりも緩く、今回話題になっている中国の薬のようなものが、ごく普通に販売されていました。また豚の甲状腺ホルモンを粉末にしたものや、食欲を抑制する覚醒剤と似た成分のものが、「痩せる」を看板に掲げたクリニックで、普通に処方されていました。豚の甲状腺ホルモンは、代謝を促す効果があり、脂肪をエネルギーと水に分解するのです。目覚ましい効果があったため、一時ダイエッターの間ではブームになりましたが、やがて甲状腺機能亢進症(バセドー氏病)を引き起こすことがわかり、それらの薬の使用は禁止されました。

また覚醒剤に似た成分の薬は、眠気を押さえると同時に食欲抑制作用があり、「痩せる」クリニックでは、ダイエット指導と共に、補助薬品として処方されていました。当然のことながら、これらの薬は痩せる効果があっても習慣性があり、薬を中断したことで激しい脱力状態(いわゆる禁断症状の軽いもの)に陥ること、そして長期にわたって使用することで心臓に負担をかける等の大きな副作用があることがわかり、以後、厳しく取り締まられることになりました。

現在、中国やアメリカで売られているダイエット薬の中には、そういった危ない成分が入っているものがあるようです。アメリカで売られている食欲抑制する薬のパッケージの注意書きを読んでみますと、「たとえこの薬を飲んで体に障害が起きたとしても、すべて自分の責任において処理すること」といった内容の一文が書かれています。つまり、危険な成分のものが含まれていても、飲むのは自分の責任であり、製薬会社では責任は持てないということなのです。その結果、アメリカではかなり危険なダイエット薬が市販され、死亡例も報告されています。外国のダイエット関連食品、医薬品は、現在の日本の薬事法の基準とは大きく異なるので、外国からの輸入薬品には注意しましょう。(もっとも日本の薬事法の基準が、必ずしも正しいと言い切れるわけではありませんが……。かなり矛盾もあり、それについて語り出すと大きくテーマをはずれてしまいますので、このへんでやめておきます)

平行輸入ではなく、日本の代理店を通じて正規輸入されたダイエット食品の中には、本来「医薬品」扱いされるべきものが、薬事法による取り締まりが厳しいため認可を受けられず、「健康食品」の名目で入ってきているものが数多くあります。その結果、「ゆったりした効果」の印象がある「健康食品」ではなく、かなり刺激の強い、体に負担のかかる「薬品」も紛れ込んできています。つまり、安全でしかも早く痩せることのできる健康補助食品は、ないと思ったほうがいい、ということなのです。安全ならば「効果がない、気休めのようなもの」ですし、効果があるなら「副作用の可能性がある危険なもの」と、考えたほうがいいでしょう。

みかんさんが書かれているように、ダイエットは、じっくり時間をかけたほうが、体にも負担がなく、またリバウンドもしにくく、太りにくい体質を手に入れることができるのです。ちょっとしんどいけれど、太りやすい体質の方は、「短期間で急激な効果のダイエット」は、あきらめ、健康を維持しつつ、地道に頑張っていきましょう。

青山ダイエット塾 七尾史